元大関、朝乃山()が幕下の全勝優勝を逃しました。

大相撲に詳しくない人のために説明すると、不祥事・・というか、協会のコロナ外出禁止令を無視、できの悪いスポーツ紙記者と神楽坂で遊んでたのがバレて処分()。すみせんと大人しく頭を下げれば2場所か3場所の休場だったと思うけど、いや行ってませんとシラを切った。ほんとうに行っていないか。はい、行ってません。

多分ですけどね、これで協会の理事が立腹した。なんか個人的にコケされたとでも感じたんでしょうか。反省の色が見えない。6場所の出場停止です。あーあ。6場所といえば完全に一年。

で、ようやく年季があけて土俵復帰した先場所は、休場が続いたので三段目22枚目に落ちていた。下から序ノ口、序二段、三段目、幕下、十両ですから、ほんとの下っぱ。勝負数の少ない環境で、ここから少しずつ勝ち星をあげて階段を昇るのは大変なんですが()、そこは「全勝優勝」という魔法の乗り物がある。単なる優勝と全勝優勝は格が違います。三段目といえども全勝優勝ならすぐ幕下へ。そして力士数が多い幕下ですが、それでも15枚目以内で全勝優勝ならすぐ十両です。幕下の全勝は白星が7つ。でも15枚アップ相当の価値があると見なされるんでしょうね。

asanoyama.jpgで、この九月場所の朝乃山は、幕下15枚目に上がっていたので、十両復帰の可能性が十分あった。というより、とうぜん全勝が期待。簡単に関取に戻れる・・・とみんなが思ったら、あららら。

ケガで落ちたわけじゃないですからね。体力、技能、強さは完全に大関。だから土俵復帰と聞いたとき「あーあ、当てられる力士は不運な・・」という声が多かったです。大関と三段目や幕下が対等に戦うんじゃ、そりゃ可哀相だ。大人と子供。

で、その朝乃山が取りこぼした。5勝1敗。ひょっとしたらまだ優勝できるかもしれませんが、でも全勝ではない。そうするとせいぜい上がって幕下の上位ですね。十両復帰は少なくとも1場所おあづけ。早くて来年。

朝乃山という力士、早く大関、横綱に上がってもらわないと、みんなが困ります。大関陣がのきなみダラダラで期待ゼロ悲惨な現状、ほぼ文句ない横綱候補といえば彼しかいない。期待されている人なんですから。


来日したトランプ大統領が(悪いもの見ているような顔で)相撲見物したときに、初優勝したのが朝乃山です

キャバクラじゃすぐバレる。神楽坂ならこっそり座敷に上がらなくちゃ、と大先輩北の富士が(連載記事で) アドバイスしてました。ほんと、同行の記者が気が利かない。

照の富士の場合はケガと病気でしたが、序二段まで落ちた。ポンコツの膝と体でここから這い上がっての横綱は、だからすごい。

幕下までは「練習生」の格です。部屋に住み込みで多少の小遣いをもらうだけの生活。で、十両になると一気に月給100万円超。関取です。パリっとした着物を着て、タクシーで国技館にのりつけられる。

 

武士の鑑

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鎌倉殿の13人。「武士の鑑」と題して昨夜は畠山重忠と北条軍の戦闘でした。合戦は横浜市旭区の二俣川かいわい。昔、相鉄線の鶴ヶ峰かな、首塚の碑を見たことがあります。

で、力の入ったロケでなかなかよかったんですが、うーん、唯一、重忠(中川大志)と義時(小栗旬)がなぜかタイマンで殴りあうのだけは「?」だったです。

一騎討ちといっても、過去の斎藤道三(本木雅弘)と義龍(伊藤英明)とか、平清盛(松山ケンイチ)と源義朝(玉木宏)の大将対決とか。あれほどはアホらしくなかったです。でもねえ、なんで怪力(定評)の重忠とひよわ文系(たぶん)義時が、それも素手で対決するんだ。ほんと、NHKって主役同士の一騎討ちが好きなんですね。男らしいと勘違いしてるんだろうか()。

nhk13lords.jpgもうひとつ。今回の大河は弓矢を比較的よくつかいます。壇の浦なんかは珍しく弓が主役で、非常に納得でした()。しかし今度の鶴ヶ峰、弓戦のシーンもあったけどほんのお飾り程度で、やはり刀をふるっての戦がメインです。大鎧をまとった武士を相手に、刀で斬りつけてどうするんだろ。

また、平坦な土地で、雲霞のような大軍にむかって、死兵とはいえ100騎150騎が正面突進しても無理と思うんですが。とうぜん包みこまれて狙い撃ち。鴨撃ちゲームさながらでしょうね。多少チエある武将なら、地形や遮蔽物なんかを利用して賢く攻めそうな気がします。

NHKとか大河チームには「弓は卑怯だ」「弓は絵にならない」という感覚があるんでしょうね。不思議です。大昔の平将門(風と雲と虹と)あたり、ほとんど弓矢合戦だったような印象()があるんですけど。

 

三浦義村だったかな「誰も手を出してはならぬ」とか。一見フェアだけど、常識で考えたらあっというまに義時が殴り殺されます。

さすがに小舟を使った海戦。刀を使うのは無理だったか。

風と雲・・総集編を少し見たらそうでもなかった。弓は使う。しかしやはり主役は刀の感覚。海音寺さんの小説と混同してしまったかな。あっちは可能な限り弓矢で、そのほうが安全で効率がいい。

なぜ弓矢の戦闘がないか・・について、某掲示板で非常に明快な説明を発見。つまり現代の俳優が大鎧で馬を乗りこなすだけでも大変なのに、さらに弓をきれいに引くなんて不可能という見解です。たしかに。重忠の中川大志はカッコよく鏑矢を射ましたが、その他のエキストラは平地で上手に弓をひくだけでもけっこう難しいでしょう。数カ月の速成練習では無理ですね。

 

hoheinohonnryo.jpg講談社文庫★★★

浅田次郎の自衛隊もの。短編の連作で登場人物は共通。浅田の旧軍ものでは占守島()の話とかありますが、自衛隊ものってありそうでなかったような。

浅田が属していたのは市ヶ谷の普通科連隊です。たぶん1970年台の話でしょうか。ちなみに三島が市ヶ谷で演説したのがちょうど1970年(昭和45年)、その後に入隊したらしい。

浅田の小説ですから手慣れた面白さですが、そうか、当時の自衛隊ってそんな感じだったんだ。新兵の質もひどいですが、ま、当時のことですからね。不良だろうがヤクザだろうが、なんでもいいんで募集係がかき集めた。全国の中学にさかんに募集のビラなんかが貼られていた時代です。

隊員の日常も旧軍の内務班さながらで、毎日しょっちゅう誰かがぶん殴られてます。ま、それでも旧日本軍ほど凄惨じゃないですが、でも殴る程度は日常茶飯。殴る理由もかなり理不尽で、メンコの数かさねた古参兵(8年兵!)が虫の居所が悪いという理由だけで殴るとか。

先日最終回があったらしいイケメンだらけの自衛隊青春ドラマ(たしかフジ。「テッパチ」だったっけ )なんかとはまったく異質です。ニューギニア生還とか予科練とか、当時はまだ旧軍の生き残りが自衛隊に残っていたらしい。

そうそう。この小説でやっと自衛隊の階級を覚えました。二等兵は2士、一等兵は1士、上等兵が士長。兵長は3曹で、軍曹は1曹。准尉という階級もまだ存在したんですね。(

 

千島列島の北端の島。もう終戦と思っていたのにソ連軍が上陸してきて、戸惑いながらも守備隊は善戦。手間取ったため、簡単に北海道の半分占領という計画が崩れてスターリン激怒。生き残りの兵はシベリアに送られた。

運動部ノリの隊員たちはドラマだからまあ仕方ないけど、防大卒バリバリ指導教官(2尉=中尉)が小柄色白のヒヨヒヨ女優というのはいけない。せめて日焼けドーランを塗ってほしかった。

たしか野間宏の真空地帯で知った階級です。少尉と曹長の間。ノンキャリのいちばん上ですか。

 

mahouwomeshiagare.jpg講談社★

途中で挫折。考えてみると瀬名秀明の本、最後まで読んだことがあっただろうか。たとえば「パラサイト・イヴ」あるいは「あしたのロボット」。うーん・・・。

レストランで客の待ち時間にマジックを披露する若者の話です。いろんなマジックの話。なぜか同行する人間そっくりの少年型自立ロボット。なんか高校時代に悲劇があったらしい気配。 ただ、妙に明るい雰囲気。

で、挫折。相性が悪いんだろうなあ

 

思い出した。池澤夏樹もそうで相性がわるい。最近なんとか最後まで読めたのは「ワカタケル」ぐらいかな。最初に出会った「マシアス・ギリの失脚」は楽しかったんですけどね。ただしダメなのは小説だけ。エッセイの類はかなり好きです。

 

玄関からエレベータを上がって、共用廊下に出て、そこから正面に見える桜(だったかな)。たっぷりの葉群の中にチラホラ黄色いのがまじっていることに気がついた。そうか、秋なんだなあ。

一葉落ちて・・・どころか、目の前にしっかり黄色い葉を見るまで秋に気がつかない。鈍なものです。

この夏は寝室のエアコンを思い切って26度に設定。かなり冷え々々します。薄掛けではなくしっかり冬用の布団なので、肩や手足を出して寝るか籠もって寝るかが難しい。こっぽりしているとさすがに汗ばむし、出して寝ると冷える。そのへんを調節しながら一夏をすごしました。

外の最低気温が22度とか23度とかになると、そもそもの室内26度設定がおかしなものになりそうですが、不思議に時々はフォー!とエアコンが働きます。はて、いつまで冷房を使ったものか。

 

支持率逆転

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田崎氏によると、あれは後手後手にまわったからダメというんじゃなくて、そもそもの打つ手が間違っている・・・(趣旨)。けっこうきつい言いようです。もしかして見放したのかな。

 

ふと見たブログ。「国葬賛成の書き込みしている人、なぜか『安部首相』と誤字している人が多い」とありました。

え、誤字?と戸惑ったけど、そうか、よく考えると「安部」じゃなくて「安倍」。こっちもつい間違うところだった。

 

BSで「動乱」という映画をみました。たまたま、です。高倉健と吉永小百合の初共演。1980年。堂々150分。

うーん。困った映画ですね。吉永小百合は山陰芸者のドラマ()の少し前なのかな。あんまり映画で見たことのない年齢です。もちろん若くもないし、じっとり落ち着く年齢でもまだない。

で、高倉健はもちろん高倉健なんで、ただかっこうよく立っている。ストーリーがまったく意味不明です。

健さんは仙台の連隊の大尉(中隊長だったか)で、みんなに慕われている。で、部下の二等兵が脱走。なぜ脱走したのかがまずわかりません。なんか田舎の姉(吉永小百合)が身売りさせられるとかなんとか聞いて、矢も楯もたまらなくなった・・・んですかね。でも、脱走してどうする気だったんだろ。

で、捜索隊が派遣される。軍曹かなんかが責任者なのは納得ですが、なぜか大尉殿までが同行して脱走兵の田舎に出向く。うーん。中隊長ってけっこう偉いんで、ふつう現場には行かないと思うんですが、責任を感じたのかな。で、その田舎で吉永小百合に会う。

douran.jpgいろいろ変なんです。軍曹は脱走兵に自決を迫る。ま、生きていられると大変に迷惑なんで、死んでもらうのがいちばん簡単。拳銃を手渡す。すると周囲の兵たちが「軍曹殿、許してやってください!」とか叫ぶですね。びっくりした。おまけに脱走兵は拳銃を手にもみあって軍曹殿を射殺してしまう。うーん。

高倉健はたぶん責任とらされて朝鮮へ。現地で敵兵とドンパチやったりする。昭和初期、そんな紛争地があったのかなぁ。ま、日本軍が武器弾薬なんかをゲリラに横流ししていたとか、軍の腐敗ぶりのエピソード。

で、夜は芸者姿の吉永小百合と再開。ただこれが芸者なのか従軍慰安婦なのかどうもアイマイです。夜、布団ひいた狭い部屋に銚子ならべて飲んだりしてるんだから、ま、いちおうは芸者のハシクレなんでしょうね。たんなる慰安婦ではない。

しかし何もしないで(高倉健だから)寡黙に去った後、残された吉永小百合のところに軍服姿の酔っぱらいが乱入して襲いかかったのをみると、これはきちんとした待合や芸者屋ではないですね。芸者にしろ慰安婦にしろ、管理している業者がいるはずなんで無法地帯とは違う。どうも不思議。

もうひとつ根本的な疑問。外地とはいえ大尉クラスが女遊びをする際、軍服姿で泊まったりしたんだろうか。陸軍海軍の違いもあるのか、うーん。これと関係しますが、この映画、そもそも下士官と将校の違いがわからないです。態度や雰囲気だけではまったく差が感じられない。(初年兵だけはさすがにわかる)

で、インターミッションのあと、東京へ。たぶん歩兵第一連隊に勤務。なぜか家には吉永小百合がいます。結婚したのかな・・と思うと、それが違う。きよらかな(というのも変な表現ですが)関係。なぜですかね。「汚れてるからですか!」と吉永小百合が泣きます。このへん、情緒的なシーンはきれいです。鳥取の砂丘とか浜辺とか。ただ、なんせ高倉健なんで、何んも言わない。ボソっと言うのに10秒はかかるし。おまけに何言ってるのかきこえないし。

どうも統制派と皇道派。悪いのはすべて統制派の連中らしいです。実に単純。「暴発するんならしてみろ。いい機会だ。たたきつぶしてやる!」とか、たぶん参謀本部の中将クラスが豪語している。統制派。佐藤慶です。ワルだなあ

で、なぜか高倉健は軍務局長殺害の決意をする。永田鉄山ではなく、映画では違う名前になってます。で敬愛する先輩(現実では相沢中佐のはず)が代わりに暗殺をひきうける。このへんの詳細はどうもわかりません()。高倉健は昭和維新決行へ。

というわけで、寡黙な健さんがなぜか吉永小百合と一緒に暮らし、なぜかずーっと手をださなかったのに、決行の数日前には抱いてしまった。なぜなのか。籍いれてもらった「妻・吉永小百合」が処刑の少し前、ホロホロ泣きながら面会室で着物を着せかけ、シツケを抜きます。きれいだけど、理由不明の感動シーン。

要するに感動の大鈍作ですね。もったいないなあ。戦後35年にもなると、戦前の日本なら常識だった知識や感覚が切れてしまっているのかな()。特に軍人、兵士の描写・行動。脚本が悪い。監督が下手。単なるラブロマンスの背景をなんで二・二六にしたんだろ。

 

夢千代日記。酒宴主演の吉永より金魚とかいう芸者がよかった。樹木希林もいたかな。
(金魚は秋吉久美子だった)

斬殺の理由は、真崎甚三郎教育総監(金田龍之介)の更迭だといわれているようです。真崎、そんなに信頼があったんですかね。金田龍之介、映画の最後あたりでは保身に走ります。そうそう高倉健はたぶん安藤大尉がモデルでしょう。

昔だって、たとえば岡本喜八の独立愚連隊ものとか。あれは1960年代ですか。「動乱」とは20年の差がある。軍隊ものとしては破天荒な設定でしたが、あの頃はまだ旧軍の空気が感じられましたね。少年時代に読んだオール読物なんかも、まだ日中戦争や南洋を背景にした能天気な分隊もの小説がたくさん掲載されました。徴発とかピー屋とか、いろんな言葉を覚えました。

誰だったか「もう兵隊ものはムリだ」と詠嘆した監督がいたはず。エキストラ連中がみんな栄養たっぷりで色つやよくて、もう兵隊に見えない。兵隊はこんなふう・・というイメージが当時はしっかり残っていたんでしょうね。

 

yumekumano2.jpg集英社★★★

紀和鏡は中上健次の奥さん。「気は狂」と命名したのは亭主らしい。伝奇小説を多く書いているもよう。和歌山生まれかと思ったら、東京っ子でした。

この小説、たぶん4回目です。ずっしり分厚くて、決して寝ころがっては読めない。それにしても「夢熊野」というホワホワした題名はあんまり合わないなあ。カバーもピンク系がつかわれていて、装丁が違うと思う。

主人公は賢くて美女で活動的で源為義の娘。つまり義朝の妹、八郎為朝の姉、頼朝や義経の叔母。それどころか熊野ふきんに残る強力な巫女の血筋で、伝承のヤタガラスなんかとも関係がある。妖女。60すぎても20歳くらいには見える。

そうそう。今年の大河ドラマでも熊野牛王の誓紙が出てきましたね。書かれた誓約に反すると全身から血をふいて死ぬこと間違いなし。たぶんヤタガラスが全国をまわって、違反者には毒でも飲ませるんだろうな、きっと。こうして熊野権現の権威が保たれる。

ま、その程度に思っていましたが、「誓約が破られると、熊野のカラスが一羽、枝からボトリと落ち、そして違反者が死ぬ」という趣旨の話をどこかで読みました。単に罰するだけではなく、代償として一羽が犠牲になる()。面白い発想だなあ。

ま、それはともかく。ヒロインが完璧すぎて大昔の少女マンガみたいなんですが、でもしっかり読ませます。村の住人には愛され、ヤタガラスの少年にはひそかに慕われ、海賊の跡継ぎにも惚れられ、なにかと助けられ、野心に満ちた熊野の別当たちは婿として通ってくる。おまけにトシをとらない。

つまり熊野三山の次期別当になろうとするならこの主人公、たずひめ=鶴姫のバックアップがぜったいに必要なんですね。それどころか鬼か天狗か、不可思議な異族まで登場して子供を孕まされてしまう。生まれるのはもちろん鬼の子供です。

そうか。ナウシカなのか。風の谷の住民も他の部族も、みーんなヒメさまにあこがれる。オウムの群までが心を通わせる。こうして八百比丘尼さながらの「丹鶴姫」「たつたはらの女房」伝承が生まれる。そうそう。ヒロイン設定はともかく、中身の大部分は平安末期から鎌倉初期、熊野三山の政治史、権力史みたいなものです。熊野伝承の民俗的な語りもけっこうあります。

 

熊野にはいまも丹鶴伝説というのが残っているらしいです。平安装束の怪しい女が出てきて悪さをする。子供をさらう。あな恐ろしや。

一羽ではなく三羽死ぬともいうらしい。真偽は不明。

 

秋の気配

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めっきり涼しくなったなあ。嬉しい。

夏の間は小さなタオルを一日中持ちあるいていたけど()、ここ数日はあちこちに置き忘れ。そうそう。久しぶりに煎茶をいれてたっぷり3杯ほど飲みました。秋の気配です。

 

手に持っていると面倒なので、タオルは左肩にかける。たぶん、いなせには見えない。非常に便利だけど、下を向くとズリ落ちるのが欠点。

 

午後のテレビ。よく見ていたのはTBSの「ひるおび」。最近はテレ朝の「スクランブル」。「ひるおび」は元お笑いの司会がワンパターン饒舌でうるさい。テレ朝は進行の自社アナが肩肘はって力が入って、悪くはないんだけど少し疲れる。

で、午後になると名古屋CBCの「ゴゴスマ」。比較的抵抗のない進行だけど、ずーっとテレビに貼りついてもいられないしね。で、最近はまさかのミヤネ屋も。なんで日テレでミヤネが統一教会ネタをやるんだか。世の中がわからないです。

で、何を言いたいかというと、コメンテーターたちの話術です。アベの時代になってからこのかた、リベラル色をしっかり出してたら商売あがったり。かといって露骨に自民寄りも無理でひんしゅくを買う()。今日、どこかのテレビ(タケシの番組かな)でパックンと大竹まことが張り合っているのをみて感じました。

おしゃべりに技術が必要になってきて、かなり高度でないとバレバレになります。またあんまり無理スジが見えても共感を得られない。で、世間的にはかなり嫌われているようですが、元時事通信の田崎史郎()という爺さんがけっこう楽しみです。

たとえば岸田(昔ならアベです)が何か困ったことをする。あるいは、しない。ズラリと雁首そろえたコメンテータたちは次々と軽く非難したりケチをつけたりします。ま、当然ですね。

そういう状況でスシロー爺さんが何を言うか。まず絶対に岸田なりアベを直接擁護なんてしません。はい。確かにいけない。困ったことです。反省しなきゃいけません。ただ・・・。

この「ただ・・・」からが勝負。たとえば高齢の祖父が病気だとか(冗談です)、娘さんが塾通いで必死だとか(冗談です)、ま、なんかを言います。「だから堪忍してあげてください」とは言いません。ぼんやり「・・・・なんですよね・・」と言いっぱなし。

余韻が残るんですね。うん、そうなんだろうな。岸田(アベ)もいろいろ大変なんだなあ・・・。と心のどこかに残響がある。そうすると「1時間くらい難詰してやろう」と怒り狂っていたのが「ちょっと注意しないとな」くらいにレベルダウン。

論理をチョロッとシフトさせてズラす。テーマをぼかす。一種の名人芸です。そう思っています。だから田崎氏が食えない顔でしゃべりだすと「おっ!」と期待してしまう()。今日はどんな曲芸を見せてくれるのか。その点、同じ長テーブルに並んでいる国際弁護士なんか、まだまだ未熟ですね。若い。何をソンタクしているのかかなり露骨に透けてしまう。なんの道に限らず、名人上手の道はけわしいです。

 

思い出した。1年ほど前、フジテレビに変なのが登場しましたね。論説委員クラスだったかな。テレビ人間とは思えないほど明確かつハッキリとした、コテコテ保守擁護。ネット記事によると、なんか非真実(ウソともいう)を声高に主張しすぎたらしく、すぐに出番がなくなりました。面白い人でした。

しょっちゅう議員会館の食堂でだれかと鮨を食ってるという評判。ついたあだ名が「田崎スシロー」。政治記者としてはかなりのほめ言葉でしょう。

ただ田崎氏の名人芸も、最近は鈍りが見え始めているような感もあり。冴えのないことが多々あります。残念。キシダでいいのかどうか、今後のたどるべき道がボケかけてるのかな。

 

yahikoeki.jpg久しぶりの旅行。子供が宿を手配して、スイカカード利用で新幹線を予約して)、スケジュールも作成してくれて。実に楽ちんです。ずいぶん前から旅行は子供にまかせるようになりました。

今回は新潟へ。泊まりは岩室温泉。小さい二階建て、10室ほどの宿屋で、ただしエレベータはない)。階段を使わなければならないのが?でしたが、食事はおいしかったです。だいたい新潟は何を食べてもおいしいですね。そうそう、若い仲居さんも懸命さが伝わります。ただもう少し力が抜けると最高なんですが、求めすぎか。

さして期待していませんでしたが、晴天にめぐまれた弥彦はよかったです。ロープウェイからの内陸側の景色は雄大だし()、海側は佐渡がクッキリ見えた。ただ晴れたから見えるとは限らないものらしいので、ま、我々のふだんの心がけでしょうね。

yahiko2022.jpg

越後平野の全景。右側奥は魚沼の丘陵で苗場なんかも見えているのかどうか。中央は守門とか五頭とか。ずーっと左奥はたぶん飯豊、朝日連峰。さすが、広いです。左手には新潟市街地も見えます。スワンスタジアムとかも見えるとガイドさんが言っていました。有名なのかな。

sado2022.jpg

めずらしく佐渡がくっきり浮かんでいた。近く見えるけど40キロくらいかな。ちなみに「佐渡は四十九里、波の上~」は能登半島からの距離だという説あり。

 

カード予約の場合、キップも印刷も不要です。電車でそのへんへ行くのと同じ感覚で、新幹線改札でもスイカを使う。地元の列車やバスももちろんカードでカタがつくので、ちょっと楽すぎます。

おまけにスリッパをつかわない。板廊下なら気になりませんが、カーペットの上も靴下でペタペタ歩くのはあんまり感心しません。階段はすべりそうだし、かといって裸足はなんか気になるし。事情はあるんでしょうが、唯一の不満でした。

 

tennoutaii.jpg中央公論新社★★★

御厨という名前、ときどき目にします。たぶん政治学者でしょう。立ち位置も不明だけど、少し保守寄りなのかな。令和改元が5月1日になった件で「改元の日はメーデーですよ」とか感想を述べていたらしい。着眼点がユークだなあ。

それはともかく。平成天皇がいきなり辞意をもらした件。意志のないはずの「象徴」が重大な政治的な生身の話をしたわけで、けっこう騒ぎになりました。

さすがに放置しておくこともできず()、政府は有識者会議を招集。その座長代理をつとめたのが御厨氏です。で、あとになって、天皇発言についての記事やら談話やら論説やらをいっぱい集めて本にした。いちおう中立な立場で、ざっと400ページです。

日時をかけてそれをずーっと読みました。面白い意見もあったし、つまらないのも多かったけど、それでも350ページくらいは読破したかな。いわば九合目。で、ついに挫折。頂上まで行くことがなにか意味あるわけじゃないので、これでヨシとします。

それぞれの記事の細かい感想とは別に、通して読むと徒労感がありました。なぜか・・・と考えると、要するにそもそも天皇制そのものが不自然でおかしいからですね。戦後のバタバタ騒ぎ。ゆっくり新憲法を練っていた松本委員会に対してGHQから指示が下り、進駐軍の若い理想主義者たちが急ごしらえ。また政治情勢から天皇退位・天皇定義のつきつめを避けた。つまりは理想主義と現実、妥協の産物なんでしょうけど、しかしできあがったものをまじめに読むと、こんなヘンテコリンな憲法というか「法」はないです。

中学校で、天皇は「象徴」と教えられました。なんとなく納得していたけど、後年、これを英語にすると「symbol」と知ったときはかなり愕然とした。シンボルですか。象徴とシンボルではかなり雰囲気が違う。漢字とカタカナの差。ありがたみが消える。で、生身の人間がシンボルになってしまうというのははて・・・。

平成天皇(上皇) が日本各地へ出向いたり、避難民に寄りそったり、それどころか膝を折ったり。こうした行動が国民の共感を呼んだことは事実ですが、でも法としての「憲法」からすると違反行為です。あきらかにシンボル逸脱。でも、それが悪いか!と平成天皇はたぶん考えた。

だから海外、サイパンやベリリュー島にも行った。海上保安庁の巡視船にも泊まった。宮内庁はかなり反対したようですね。でも天皇は強行した。それこそが象徴としての責務であるという強い意志があった。

で、これからどうするんでしょう。そもそも政府は皇室典範にさわりたくないらしい()。女性宮家、女系天皇の是非も論じたくない。ひょっとしてここにも統一教会の影響があったのかなかったのかは知りませんが、結果的に面倒なことはすべて先送り

そうそう。「天皇は何もするな。几帳の中にこもってひたすら祈っていればいい」という類の論もけっこうあったようですね。確かにそういう理屈も可能で、天皇をお祈りロボットかつ決済印ロボットにする論。極度の理想主義で、さすがに無理がある。すべては戦後に天皇問題をきちんと総括しておかなかったツケでしょうね。日本政府も政党も企業も、みーんな総括が嫌い。ややこしい問題をすべて先送りにした。()

 

この騒ぎでアベの改憲発議の機運がそがれてしまったという説もあるらしい。

戦後の学者の中には「典範」という特別な呼称はおかしい。単なる法なんだから「皇室法」にすべきという意見もあったとか。なるほど。卓見。鋭いひとがいたんだなあ。

少子化問題とか、議員定数是正とか。国債発行とか。原発のゴミ処理とか。みーんな先送り。ツケは後世に。それが楽です。

 

敬老記念品

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チャイムが鳴って、市から記念品プレゼントだそうです。いったい何が来たのか、つい期待してしまった。大昔なら敬老祝い金とか無料パスとか、いろいろあったふうですが、このご時世です。ははは。

keirogoods.jpgで、郵便受けに入っていた透明ポリ手提げの中身は除菌シートらしきもの。20枚あるらしい。
また「飯田橋四コマ劇場」という冊子()。悪徳商法対策とか暮らしの知識とかエンディングノートなんかについての4コママンガ集のようです。お年寄りはぜひ読んでね。ついでにマスクも入っていました。さらに市からの各種お知らせチラシが5~6枚。

ありがたいことです。

 

マンガは佐藤正明さん。中日新聞で人気の人で、書き手だけはマトモ。冊子は東京都の作成らしい。

 

続 目の話

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市販薬で誤魔化そうと思ってましたが、娘がクリニックへ行けという。妻もそうだそうだという顔をしている。仕方なく駅前へ。

時間をみはからった効果か、お盆の15日、中は意外にすいていて、ザッと30分待ちですみました。テキパキと両目を撮影して()、数年前に(なんと2015年だった)少し問題があったらしい左目はOKとのこと。で、肝心の右目は「霰粒腫」というんだそうです。モノライの仲間ですね。汗腺か脂肪腺かが詰まった。感染はしない。やれやれ。

二種類の点眼薬を処方。1日に4回。まじめにやるのはなかなか面倒ですが、まだ実質2日。だいぶ腫れがひいてきた感じ。うまくするとあと数日で治るかな。

眼底検査カメラ、やはり定期検診のものとは性能が違います。非常にスムーズに映像がとれました。進化してるんだなあ。そうそう、見開いた目が疲れてくる頃合いで「瞬きして!」と声がかかる。タイミングがいいです。さすがプロ。

 

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