topread.jpg

早川書房
soushitutosaiki.jpg
またやってしまった。なんか面白そうだな・・と借り出して、4分の1くらいまで来てから「あれれ」と気がついた。はい、既読でした

そんなに大昔でもないのになあ。それでもせっかく借りたので再読。ま、そこそこ悪くなかったです。

前から思っていたことですが、あのトランプってのは何を考えてるんだろ。何をめざしているのか。何をしようとしているのか。いくらトランプだって、理想はあるはずです。

その疑問が、先日の黒電話ロケットマン、そして今回のプーチン。この二回の会談で自分なりに氷解。うん。要するに何も深く考えてなんかいないんだ。

・オバマが大嫌い
・目立ちたい。称賛されたい


行動原理はこの二つだけなんですね、たぶん。最初のうちはアメリカ・ファーストとか新モンロー主義とか。そんな信念をもった保守主義者かと思っていました。米国は世界のお節介をすべきではない。孤立して豊かになろう。これからどんどん手を引いていくんだろうな。

しかし例の対イスラエル政策あたりから「?」になってきた。これは余計な行動なんです。単なるユダヤ財界へのおべっかなのか、ついでに娘婿ひいきかも。

要するに「アメリカ・ファースト」の掛け声なんてまったく枝葉で、実のところ関心なし。どうであれ、自分が脚光を浴びればいい。気の向くまま発信して行動して、称賛されて、もちろん中間選挙は大勝して、さすがトランプ!と喝采を浴びる。それだけ考えている人なんじゃないだろうか。

したがって、彼の行動に一貫性を期待してはいけない。その時々でコロコロ変わる。過去のことなんて覚えていない。とくに深く考えて行動しているわけでもないし、変節することを恥ずかしいとも思わない。こういうのを「恥知らず」といいます。自分に反対する連中には本気で腹をたてる。アンフェアーだぁ!

徹底的に困った男なんだけど、なんせ大統領だからなあ。モリソンのアメリカ史なんかを読むと、この国、ときどき変なのを選んでいることがわかります。近隣にとっては迷惑だけど、そういうシステムになっているんですね。

そうそう。そういう男にすりすりしている某国の首相はアホです。たんなるポチ。梯子に登っては外されて、世界中に醜態をさらしている。みっともないなあ。外務省が悪い。

ときどき気が向くと遊んでますが、いきなり画面のメッセージ部分(文字の背景の黒い帯)がフッ飛んでしまった。黒い背景がなくなって、文字だけ表示になったわけです。かなり読みにくい。

この画面モードは3種類あり、周囲のキャラ情報部分と中央メイン表示の割合が変化する。キャラの顔やら反応やらが好きな人は、メイン表示を小さくするんでしょうね。グロなキャラなんて不要だ!という人は(実際、かなりグロです)逆に広いエリアの景色にする。完全に周辺情報を隠すモードもあります。その場合、メッセージは文字だけが浮かび上がって表示されるわけです。

その大中小のうち中モードがトラブルになった。黒い背景帯を指定するプログラムの一部が壊れたんでしょうね。ただそれがどのプログラムファイルに含まれているのかが分からない。これかな?これかな?と、いろんなバックアップファイルと入れ換えたりしてみたんですが、ダメでした。

wiz201807.jpg
仕方なく、降参。再インストールです。何年ぶりだろう。3枚組のインストール。しかしDVDドライブにガタがきているらしく、内蔵ドライブのボタンを押してもトレイが出てこない。ゼムクリップの先端を緊急用小穴(イジェクトホール)に差して、無理やり開けました。それにしても毎回これをやるんか・・と暗い気分でしたが、一回差したらツカエが取れたらしく、以後はボタンだけでも開閉。あっ、閉める際だけは手で少し持ち上げ補正してやらないとトレイがスムーズに引っ込みません。これは何年も前からの常道。それにしてもPC内部、ホコリがたまっている。

DVDドライブなんて、買い替えてもいいんですけどね。10年前に選んで買ったパイオニアの、当時としては安くないドライブでしたが、今じゃ2000円程度でお釣りがきます。こういうもの、安くなったなあ。


文藝春秋 ★★★
finedersk.jpg
わりあい新しい本のようです。去年の刊行。このキングはまだ生きてるほうで、えーと、最近亡くなったのはルグィンじゃなくて、もう少し前のSF系で、えーと、ほら、脳が豆腐になってる。うん「アンドロメダ病原体」のマイクル・クライトンか。もう死んで16年にもなる。最近とはいえないなあ。

ま、ようするに私はキングとクライトンを混同する癖があるようです。まったく作風も違うのにね。クライトンは亡くなってからも原稿発掘みたいな感じで、ときどき誰かとの共同執筆ふうにして刊行のケースがあるけど、たいていは悲惨です。達者な作家が参加しても、こういう無理な「共著」は失敗します。本来のテーストが違うからなんでしょうね。

ということで本書。えーと、「ミスター・メルセデス」の続編らしいです。「ミスター・メルセデス」ってのはキングがふつうのミステリーに挑戦の新境地という代物で、そこそこ人気はあったのかな。

で、結論。この本はキングとしてもBクラスでした。上下2冊で、舞台をつくる出だしの上巻はそこそこなんだけど、それを収束するはずの下巻がひどい。都合のいいドタバタ活劇で、手に汗にぎってメデタシメデタシ。それでも★3つは、ま、キングの腕でしょうね。少年と少女が登場して、いかにもの雰囲気を作っている。そこへ「ミスター・メルセデス」で登場したらしいデブの引退警官が都合よく出てきてハラハラドキドキ、都合よく事件を解決。いかにもB級、三流の幕引きでした。

ん、そもそもキングって、こういうパターンがけっこう多くないか? ズルズルズルッと盛り上げて、一気に怒濤のカタルシス。なんか釈然としないけど解決してしまう。

「抑えた筆致のキング」「多作で悪いか!のキング」の2人がいるような気もします。今回は書きなぐりの多作キング。


立川のシネマシティで是枝監督の「万引き家族」。是枝の作風はけっこう好きだし、立川なら帰りに駅ビル(グランデュオ)7階で陳建一の麻婆豆腐を持ち帰りできるので、一挙両得。ん?少し違うか。

で、映画ですが、もちろん良作です。良い映画だけど、これで最高賞のパルムドールを獲れたというのが少し不思議。地味な作品だと思うんだけどなあ。例によって清潔感のある少年が登場していて、学齢前のいかにもという女の子がいて、周囲を達者な役者たちが自然に芝居する。今回は母親役の安藤サクラですか、初めてじっくり見ました。リリー・フランキーは悪くはないけど、ま、とくに彼でなくてもいいわな・・という感じ。

トシで耳が遠くなったせいかもしれないけど、セリフを明瞭に聞き取れない部分が多くて「?」が多発。1回じゃなくて何回でも見るべき映画なのかもしれないです。

持ち帰った麻婆豆腐、1人前で夫婦2人の2食がまかなえます。割安だなあ・・と思ったけど、計算してみると1人1食200円か。ものすごく安い!というほどでもない。ま、美味しいからいいけど。

sekaitizu.jpg前から欲しかった「新詳高等地図」を注文。届きました。中学高校でおなじみ、帝国書院の地図帳です。それを教科書ではなく「ムック」という体裁で一般にも売っている。

地図、大昔に買った平凡社の世界地図帳(大枚はたいた記憶あり)がどうも気に食わなくて、ずっーと違うのが欲しかった。合う合わないってあるんです。たとえばシリアのあたりを調べたくてページをめくると(実際にそうだというんじゃなく、タトエバの話)、なぜかページの境目になるとか。関心のない部分はやけに詳細なのに、欲しい国は概略しかないとか。

要するに、自分の欲する情報が得にくい。関心の方向が違うんでしょうね。川とか掲載都市とかもどうも、違う感じかする。その点、慣れのせいかもしれないですが、帝国書院はいちばん見やすい気がする。それでいまだに子供が中高で使っていた古いのを引っ張りだして活用している。

で、その帝国書院の地図帳、Amazonにあることが判明。しかも去年から判型が変わって横幅が少し大判になったらしい。うん。買うなら、チャンスかな。 1728円。

ま、そういうことです。

届いてから嬉しくてザッと眺めましたが、ずいぶん中身が変わってしまったなあ。その方面に興味のある人なら垂涎の資料も満載です。地質とか、地形とか、産業とか。タモリも一冊もっているかもしれません。

さくら舎 ★★
chiseigakuno.jpg
テーマは面白そうなんだけどなあ。惜しい本です。著者は英国のジャーナリスト兼ブロードキャスターらしく、日本でいったら誰に相当するんだろ。いま売れっ子の池上さんみたいな立ち位置だろうか。ま、広範な知識を持つすごい人なんでしょうけど、それぞれの分野の専門家ではない。広いけど、そんなに深くはない

地政学から代表的な国家の成り立ちや方向性を見る。たまたま指導者がどうのという問題ではなく、国家には宿命みたいな部分があるんですね。だからたとえば中国の場合、西の入り口である新疆ウイグル、南西の玄関チベット。ウイグルを失うと広大な中央アジアと素通しになるし、チベットという緩衝材がないと直接インドとぶつかる。

したがって、中国のどんな政権であろうと、こうした「危ない部分」を手当てしたいと思うのは当然の成り行き。この二方向をふさいでおくと、ようや安心できる。北にロシアはあるけどモンゴルの沙漠をへだてているし、北東は山。東と南は海。ベトナムとの国境だけは空いてるけど、ま、そんなに怖くはないだろう。たいてい大丈夫です

同じように、たとえば寒いロシアの場合だったら不凍港確保の問題がある。ソ連崩壊のゴタゴタでついウクライナを失ってしまったけど、これじゃ困る。それで必死でクリミアを確保した。プーチンの考えというより、ロシアという国家の希求なんでしょうね。他の誰かが大統領であっても、たぶんいつかクリミアを回復した。

という具合に、なかなか面白いんですが、ちょっと内容が浅い。「へぇー!」という驚嘆が少ない。目からウロコ部分もあるにはあるけど、どうでもいい(どこにでも書かれているような)常識的な記述が多いなあ・・・。

そうそう。翻訳はあまりよくないです。「東から西へ流れる黄河と長江」という一文に出会ったときは腰が抜けた()。校正が足りないのかな。ついでにですが、地図もひどい。原本のマップをてきとうに日本語化したのか、見にくくって仕方ない。資料としての価値がない。ぜんたいに「丁寧さ」が足りない印象でした。また奥付に「翻訳協力 トランネット」とあったけど、そういう専門の会社があるんでしょうね、きっと。ついでですが版元の「さくら舎」というのは新しい出版社のようです。コミックとか新感覚のハウツウ本が得意みたい。

「ロシアはインド洋への出口が欲しくてアフガンへ侵攻・・」なんて一節もあった。もちろんアフガニスタンは海に面していません。著者がいけないのかも。

chisei-map.jpg
よくもこんなに見にくい地図をつくる・・・



河出書房新社(森谷公俊訳) ★★★
arexdaioden.jpg
もちろん読了なんてできません。それでも3分の1くらいは読んだかな。えらい

部分的にかじっただけなんですが、やはりプルタルコスなんて読むもんじゃないです。書かれていることは著者の好き勝手。完全に主観的な逸話集。しかも短い。ま、それでも後世に残ったからすごいのかな。残ったことに意義がある。

時間と余裕のあるときに、じっくり読んだらあんがい楽しいかもしれない・・・という本でした。豊富な(というよりこっちが本文)注釈が面白いです。ただ時間と余裕、いつになっても、何歳になっても、あいかわらず、ない。

話は違うけど、デュマのモンテクリスト伯、ローマのカタコンベで山賊の首領が英雄伝を読んでいる・・という部分があった。たぶんローソクの灯の下で読んでいる。もともとが羊飼いですから、けっこう苦労して文字を読んでるんでしょうね。ま、この当時だったらプルタルコスは教養の固まりみたいな本です。ルイジ・ヴァンパだったかな。


いままで問題なく通っていたサーバ。急にFFFTPが通らなくなる。「AUTH TLS succesful」のあと「ログインできません」のメッセージ。

ffftp2018.jpgなぜだ?といろいろ調べた結果、サーバのセキュリティが強化されたのかもしれないと推測。これをすりぬける方策はいろいろあるようだけど、いちばん簡単そうなのが暗号化タブのチェック。やってみるか。

ホスト設定で暗号化のタブを見ると現状は3つある選択肢のうち「FTPS(Explict)で接続」だけにチェックが入っている。これを変更して「暗号化なしで接続を許可」だけのチェックにすると通るらしい。

でも暗号化なしというのは、ちょっと不安要素ですよね。ついでに某レンタルサーバサイトのマニュアルも参照してみると「上の二つだけチェック」ともある。なるほど。サーバ屋が推奨しているんだから、まったく危険ということもないんでしょう。まずこちから試してみるか。

2カ所にチェックを入れてみました。はい、するりと成功です。問題なく今まで通りにFTPが使えます。サーバ会社が通告もしないで設定を厳しくしたんだろうな、きっと。こういうことがあるんで、苦労します。

あらためて検索してみたら、ながらく開発終了だったFFFTPが、急に復活して今はバージョン2とか3になっているんですね。後継者があらわれたらしい。で、最新版はバージョン3.3。まだ出たばっかりのようなんで、評判を調べてみるか。

そうか。「サーバ会社が設定を厳しくした」というより、相性の問題なのかな。暗号化云々の問題は前から知られていたらしい。で、後継のFFFTP2.0ではたぶんこれを解決済。さらに別の後継者がこの2.0の内容を引き継いだ3シリーズを出している。その最新が3.3。ややこしい。

集英社 ★★★
byakuyako.jpg
売れてる作家らしいことは知っていますが、読むのは初めて。「とうの」か「ひがしの」かがずーっと疑問でしたが、ようやく解決。ひがしのけいご。ズシッと厚みのある文庫です。

えーと、大阪の下町(かな)で、いきなり殺人事件がおきて、迷宮入り。被害者には暗い目をした男の子がいて、加害者と疑われた女には、綺麗だけど冷たい表情の女の子がいる。で、まもなく少女の母親は死ぬ。

この子供たちは何者???という仕立てですね。それぞれ高校生になり、少女は大学生になり、少年は家を出る。どっちも怪しい雰囲気です。女の子の周辺ではなぜか人が襲われたり死んだりする。闇の世界で生きることを選んだらしい青年は、危険な金儲けに走る。

この小説のいいところは、この二人の少年少女が連絡をとりあわないところです。いかにも共謀している雰囲気なんだけど、でも一緒にいるところを見られることはない。話をすることもない。したかもしれないけど、誰も知らない。

でも、たぶん、二人は子供のころから知り合っている。ひょっとしたら好き合っていたかもしれない。「かもしれない」だらけの小説です。それが、余韻。


アーカイブ