小田嶋隆が亡くなった。65歳だという。そんなに若かったのか。

このところ何回か入院をくりかえしていたし、ま、大変なんだろうとは想像していたが。しばらく更新がないと思っていたらいきなり「死去」のニュース。

なんかなあ。

けっこうマメに追っかけていた人です。大昔の貧乏とゴールデンカレー赤羽崖っぷち論()とか、最近では「超・反知性主義入門」とか。キラキラ輝いていた。ちょっと哀しいです。


東京は山手線から西側に向かって文化的傾斜がゆるく、なだらかな台地であり、北に向かっては等高線が狭く赤羽付近で急激に落ち込む

 

ネットで特定のページを見ていると、巨大な広告スペースがポッと出現。邪魔です。左右の中央付近、4分の1くらいが縦長の帯状に隠れてしまう。消そう・・・としますが、消すための右肩の「×」印がない。ページのへりをズルズルッッと下げても、やはり「×」が出てこない。

何回か同じページにアクセスしてみました。状況は変わらず。どう探しても、途中で出現するこの広告を消す手段がない。

5回目か10回目か、別の広告が出現するようになりました。ん? こっちは縦が少し短いぞ。ずーっとページを下に伸ばすと右肩の「×」が見えてくる。

喜んでクリックして消すと、あらら、小さな「Ads by Google 『フィードバックを送信』『広告表示設定』」という告知が出現。ただ、告知本体は小さいけどその下にさきほどと同じスペースの空白が伸びている。要するに同じです。

いろいろトライ。『フィードバックを送信』をクリックしてみると『広告で記事がみえない』『この広告に興味ない』『関心のない分野である』・・などなど選選択肢がある。ためしに『記事がみえないぞ!』をクリック。よしよし。お礼と同時に広告が消えた。

成功したように見えましたが、後でまたアクセスするとまったく同じです。さっきの広告だけは出さないということかな。変化なし。

思いついて同じページをChromeで訪問してみました。なるほど、Chromeの場合は広告そのものが出てきません。なのにFirefoxの場合はどうやっても広告が出る。処置できない。出さないような設定も発見できない。

仕方ないですね。長年使ってきたものですが、ここでFirefoxをあきらめました。Chromeを常用するしかないな。あっ、Eddeはそもそも考えていません。

念のため、数時間たってからまた確認してみましたが、やはり同じですね。FirefoxとChromeでは広告に対する考え方が違うらしい。

いや、本当はChromeでも悪くはない。評判のいいブラウザですが、ただあのタブ多用の表示システムが好きじゃないんです。うっかりするとすぐ迷子になってしまう()。

こうやってヘンクツオヤジの生き方はまた窮屈になる。世の中を狭く生きる

 

そうそう、Chromeの問題点のひとつだった「Japanist2003だとインライン入力ができない・・・」は、どこかに書いてあったようにWindows7互換モードで立ち上げれば解決します(ありがとうございました)。Windows7モードでも問題はたぶん何もないです。そもそもOSそのものも、Windows7でよかったんだから。

タブを使わない表示設定を探したけど発見できなかった。残念。

 

ad202206c.jpg

後日、発見。離れた左位置に広告コントロール用の大きな「×」がありました。(この表示スタイルなら、他でも出会ったことがある・・) たぶん文句言われたら「え? ボタン用意してますけど」と弁解できる。
ただ背景色によっては、この「×」がものすごく見にくかったりするわけで、今回は完全に騙された。アホだった・・・。

 

今年の気候

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金曜、土曜と天気予報がズレた気配で、予想ほど気温が上がっていない。もう記憶がオボロだけど確か金曜は予想が28度くらい(結果は24~25度くらいだったか)、土曜は予想が28~30度だったけど結果は25~26度。要するに「暑くなるぞォ」と大声で喧伝したわりには上がらなかった雰囲気です。

あっ、こうした「実際の気温」はその狭い地域々々でかなり違います。したがって「え? そうかな」と感じる人がいるのは仕方ない。

なんか気象庁が読みを外したのかなと思っていましたが、さすがに今日(日曜)は朝起きたときからムッと暖かい。なま熱い。昼頃にはとうとう短パンにはきかえました。体感温度はこれでちょうどいいんですが、悲しいことにクシャミがでる。「感じる快適さ」=「体にとっての快適さ」ではないんでしょうね。

夜なんかも体や足を出して、気持ちよく冷えているとてきめんに鼻水が出てくる。すこし暑いなあと思うくらいがいいらしい。不都合なことです。

それはともかく。この数日の予報ハズレは気象庁の責任と思っていました。テレビなんの予報士はあまり気象庁の発表数字と違ったことを言いにくいのかな()。だから外してもあまり詫びない。気象庁の責任にしたくない

しかし気になってWikiを見たら、台風とか津波とか警報系でない限り、予報士はかなり自由に予報してもいいらしい。正確には単なる予報士ではなく「予報業務許可事業者に属する予報士」ですね。もちろん予報がしょっちゅうハズレたらその会社は商売にならないから、真剣に予測するはずではありますが。

・・・というのがタテマエ。でもホントにそうかなあ。なんかテレビに出ている気象予報士たち、公式予報から逸脱するのを嫌がっているような気がする。少なくとも気象庁を責めるようなことは決して言わない。そもそも予報士(とは限らないけど)のテレビ姐さん方、余計な話が多すぎますね。上着を羽織れ、洗濯しろ、カサ持っていけ、それどころかイヌのヌイグルミが売り物の天気実況すらある。手袋ヌイグルミをパタパタさせながら実況。幼児が「しゅと犬くん」の可愛いイラスト送ってくれたとかなんとか。

で、結局のところ、今年の梅雨は長いのか短いのか、長期予報は暑いのか寒いのか、実のところなーんにもアタマに残っていません。なーんにも知らないし覚えていないのに文句いってる。

TBS系で顔を出すモリタさん(森田正光。ウェザーマップ)はときどき「独自」の感想をもらしますね。「気象庁はこう言ってるんだけど、ホクはもう少し××じゃないかと・・・」なんてことも言う。珍しい人です。

 

kouennohito.jpgKADOKAWA ★★★

吉野川の上流、片田舎の葉タバコ農家の子供。貧しくて尋常も2年くらいで上がるのがふつうで、あとはひたすらタバコ農作業。日清戦争もまだの時代です。

そんな子供が近くの町(?)に下りて、ガッチャンガッチャンとタバコを刻む機械を目にする。生まれて初めて見る「機械」です。ガーンと心を奪われてしまう。完全理系の子供が初めて動力で動くメカに遭遇したわけですね。

ま、なりゆきで子供は小さなタバコ刻み工場の職人になる。世事にはいっさい興味ないし、超不器用。関心はメカニズムだけです。必死で本を読み、知識を得る。そのうち電気についても知るようになり、さらにさらに感動する。ほかのことにはいっさい興味なし。

小さな田舎の工場から大阪の工場へ。さらにもっともっと大きな工場へ。少年(青年)はより多くの知識を得るために職場を移る。どんどんノウハウを獲得していく。朝起きてから寝るまで、電気のことしか考えない。効率のよい通信機をつくろうと心血を注ぐ。

こうなるとモデルは松下幸之助か、それとも・・と思ってしまう。きっと奮励努力して何か大発明するんだろうな、きっと。楽しい話になりそうだ

途中、青年はニキビを無意識にかきむしるクセがあることがわかります。なんか違和感。周囲には「やめろ」と言われてるけど、本に夢中になっているとついやってしまう。したたった血が本をよごす。関係した店のちょっと可愛い女の子も登場。予想通り仲良くなりますが、あれ?? なんか違う。すぐに興味がなくなる。たまに会っても、横で暗い顔している女を無視してひたすら本を読みふける。オレの大切な時間を奪うな。邪魔をするな!

いろいろあって、青年は東京へ()。陸軍の下請け研究所。学歴をいつわって、がんばって通信機を開発する。抜擢されて、満州へ。関東軍の下で通信機開発。

こうして、どんどん流されていく。彼は自分のおかれた状況が見えない。アタマの中は「自分が開発した素晴らしい通信機」のことだけでいっぱい。輝かしい大発明だあ!

最後は暗転です。悲劇で終わる。木内昇という人「漂砂のうたう」もそうでした。ドラマがあって平凡な結末になるものは書かない人かもしれません。

 

あははは。上京する際、女のことは完全に忘却。結果、なにも連絡しないで引越ししてしまった。ま、いいか。

 

何を隠そう、肉とバターとチーズとタマゴと刺身が好きです。いや、好きだった。

ちょっと前まで、センスのない漫画家はよくスキヤキネタを使っていました。家族や同僚、スキヤキの肉を取りあう。だまされて麸をとってガッカリする。私も子供の頃は兄に、味が染みて茶色くなった麸を肉と騙されそうになった。

お昼だったか、茶の間の火鉢で卵焼きをつくっている兄()に半分頂戴と頼んだら「2分の1じゃ可哀相だ。よし、4分の1にしてやろう」と策略をしかけられた。もちろんサッと気がつきました。したり顔で言われたことは信じちゃいけない。分数しらなくても、子供心にもそれくらいの知恵はある。タマゴは今でも好きです。

ふだん父が尻をすえている茶の間。横手の低い小さな置き床には砂糖壷とバターが入っていました。火鉢をへだてた茶箪笥のラジオの隣には水飴のガラス瓶があったりもした。どちらも絶好の狙い目です。水飴はひとすくい嘗める。バターも薄くすくって口にする。父が厠から戻ってくるとあわてて逃げる。アブラっけに飢えていたんだろうか。

チーズはたぶん雪印の6Pのプロセスチーズですね。たまーに食べさせてもらった。ん?チーズはもっと後、中学くらいになってからかな。刺身はたまに子供たちにも分与があって、マグロはたぶん二切れくらいもらった。一切れあれば何回も醤油をつけて、ご飯一膳くらいはたべます。

そういう記憶って消えないものなんですね。サラリーマンになってからも同僚と飲むさいは、けっこう刺身のたぐいが多かった(年上の同僚は輪をかけて刺身好きだった)。ちょっと値がはる。ちょっとぜいたく。

ニュースでは今年はカツオが豊漁だそうです。去年にくらべて20倍とか30倍の漁獲高。おまけに太っている。ふーん、とスーパーの棚を見ていますが、まだそんなに安くはない。先日もつい買ってしまいましたが、解凍の小さな柵が350円くらいとか。

もうしばらくは売り場に注意してみるつもりです。しっかり重そうな柵が安いって、なんか幸せな感じがする。ま、そんな繋がりですかね。なんとなく子供のころの食べ物を思い出してしまった。ちなみに肉はもうダメです。「食べたい・・」という強烈な欲望がかなり萎えてしまっている。特にサシの入った高級肉。残念なことです。

 

タマゴはけっこうぜいたく品だったはず。自分の昼食のおかずとして勝手にタマゴを使ったりするのはこの亡くなった二兄だけだったと思う。庭でニワトリを飼っていた頃だったのか。

 タマゴかけご飯は、子供たち二人で鶏卵一個あて。かきまぜたタマゴ、先に分けてやろうという提案は三兄だったと思う。ツルッと分けると黄身は残る、白身は出て行く。白身だけだとあまり美味しくありません。

 ちなみに溶いたタマゴに醤油とたっぷりの削りカツオで軽く焼くとなかなか美味しいです。母が入院して自分で弁当つくっていた頃は、魚肉ソーセージの塩コショー炒めにタマゴ焼き。それしかつくらなかった。

父が毎年一回くらいは市場からカニを買ってきてくれた。居間の食卓の子供たちはそれぞれセイコ(メスです)を一杯でした(離れて茶の間で食事の父は大きなオス松葉)。食べた後はセイコのハサミを使ってカニカニ遊びをしたり。季節には数回、塩焼きのニシンを各自1匹とかあった。カズノコ(メス)が当たると嬉しかった。サンマのシーズンなら一人2匹だったかな。安かったんでしょうね。

嫌だった食べ物は毒々しく まがまがしく太いインゲン。個性を強調する臭いピーマン。これが主菜だと泣きたい気分だった。シーズンになると毎日々々々々々々出てくるカボチャ、浅漬けで白い部分の大きいナス。おやつで出される(水っぽい)サツマイモ。あのころのサツマイモはまずかった。ついでに、塩鱒の貧弱な切り身。吹き出ている湿った塩だけで弁当のご飯をたべる。

 思い出した。昔の「パン」もまずかったなあ。食パンももちろん、コッペパンなんて、何も付けないままでは絶対に無理だった。三丁目の夕日なんかに騙されないように。そんないい時代ではなかったです。

 

トシとると寛容になる。あるいは怒りっぽくなる。どっちも本当ですね。

たとえば誰かが約束を違える。やると言ったのに、やらない。こんな程度ではムッとしません。そんなものです、ニンゲンは。許せるようになる。何かすぐ欲しい・・と思っても我慢する。待つ。これもできるようになった。

逆に言うと、やるべきことができなくなった。細かいことではたとえばベランダの鉢の植え替えとか。やろうと思ってもう5年。まだ、できない。「やるぞ!」という踏み出しができない。日々惰性。エネルギー不足ですね。そうだな、来年春でも考えるか。

その代わり、政治や社会ニュースにはやけに腹がたつようになった。アホなバカップルが子供を殺す。恥知らずな代議士や総理が狡猾の末に知らん顔をする。得意顔で嘘をつきまくる。評論家や記者がへらへら媚びる。野党がどんどんおかしくなる。悪辣な大統領が独裁と悪行の限りをつくす。テレビが毎日々々お詫び訂正しまくる

本当は大昔からそうなんですけどね。だんだん、あはは・・と流せなくなってきた。立腹は体に悪いです。考えてもしようがない。

心理学者やお医者は「なるべく許しあって生きましょう」とみんなおっしゃる。許容はよい。怒りはいけない。「そんなこと、誰が決めた!」とまたヘソが傾きそうになる。最近ムッとした表情で下向いた老人をみることが多い気がします。上機嫌の爺さんはめったにいない。オトコの特性なんでしょうか。世の婆さんたちはいちおう仲良く社交的におしゃべりしているのに。

そもそもこんなしょうもないこと、わざわざ書くのがおかしい。これが老化なんでしょうね。

 

hyousanoutau.jpg集英社★★★

新選組 幕末の青嵐」「櫛挽道守」の木内昇ですが、これはまたガラリと雰囲気が違う。

時代はほぼ同じで明治初期。舞台は吉原ではなく少し格落ちの根津遊廓。店の「立番」として働いているのが定九郎。なんか怪しい名前で、ま、変名でしょうね。そのうち御家人の次男坊であることがわかる。ちなみに後半になって判明しますが、誇り高かった跡取りの兄は落ちぶれて人力車夫になっていた。しかも役にたたない車夫。

「立番」は見世(店)の受け付け係です。いわゆる牛太郎(妓夫太郎)。ただしNo.1の立番ではなく、No.2。しかもNo.1がやたら有能なんで、実はあまり役に立たない。このほかにも遣手(やりて)の婆さんとか、劣等感の固まりの下働きの男、看板の花形花魁やら、お茶ひいて蹴転(けころ)に落とされそうな下級花魁とか、ま、遊廓のいろいろが展開します。

そうそう。わけのわからない前座の噺家も出てきます。若くもない。才能もない。正体不明。最初のうちは実在ではなく幽霊かと思ってました。しかも円朝の弟子らしい。ほとんどの登場人物は希望なんてもっていません。みんな絶望し、屈折している。作者の表現では沈殿して漂っている。「漂砂」ですね。

とくに大きなストーリーはありません。主人公が特に格好いいわけでもない。ひたすら新時代の閉塞感とでもいうんでしょうか。安っぽい賭場をやっていた男は急に姿をくらます。たぶん西南の戦争に身を投じたんでしょう。売れない花魁は首を釣ろうとして失敗する。花形花魁は水に飛び込む。

ずーっと暗いです。モーローとしている。直木賞の受賞作らしいです。

 

toukyoujjo.jpg集英社★★★

死神の棋譜」「雪の階」の奥泉光です。この人もかなり振り幅がひろくて、読んでみるまでどんな内容か見当がつかない。「雪の階」は二・二六前夜だったし「死神の棋譜」は現代で魔の詰め将棋。ただしどっちも男女が旅したり、謎解きだったり、共通項はある。

「東京自叙伝」はガラリと違います。維新のあたりからずーっと時代をたどって最後は福イチまで。ひたすら一人称でしゃべりまくっているのは転生をくりかえす謎の男です。ん? 男だけではなくたまには女。転生といっても人間だけじゃない。犬にもなるしネズミにもなる。それどころか同時に複数の自分が存在したり、お互いが殺し合ったり。

ま、その時代々々、大事件の裏にはかならず自分がいる。あるときは陸軍の高級参謀。あるときは闇市の新興暴力団。またあるときはサリン事件、秋葉原殺人事件。ジュリアナ東京のお立ち台で初めてジュリ扇使ったのは自分です。

たとえば読買新聞の正刀を応援して原発計画を推進させたのも自分です。原子炉爆発の現場で作業していたのも自分です。想像するに「自分」はどうやら東京の地霊じゃないだろうか。とにかく東京が好き。東京が繁栄するのも好きだし破滅するのも興奮する。世の中、なるようにしかならないんだから責任なんてない。そもそものが「地霊」なんだし。

ひたすら饒舌です。

 

bakumatunoseiran.jpgアスコム★★★

櫛挽道守」の作家です。新選組エピソードを順に追いながら、それぞれを一人称で展開。多摩から函館まで。視点パーソンは20人近くなるかな、

たしか最初は不器用に生きる薬売りの土方歳三で、やりたいことが見つからずひたすらモヤモヤしている。次は日野の佐藤彦五郎。歳三の義理の兄ですね。そして沖田総司。剣にしか興味のもてない不思議少年。そして道場の若き跡継ぎであるさわやかな近藤勇。

こうした馴染みの名前だけでなく、清川八郎とか鵜殿鳩翁なんて視点まで登場する。鵜殿ってのは、浪士隊を京までひきつれた責任者です。着くや否やひどいことになって可哀相に()。

もちろん原田左之助とか永倉新八、藤堂平助などなどズラズラと登場します。だいたい司馬さんあたりが書いた人物イメージそのままですね。それぞれの観点や立場からいろいろ事件を説明していくわけで、とりわけ新しくはないけど安心感はあります。なかなか面白いです。

そうそう。ちょっと異色だったのは伊東甲子太郎かな。あんまりこの人について書いた小説ってないような気がします。たぶん書くのが難しい。ただここでは決して完璧に芝居ができたわけではなく、自分を否定されそうになると、ついムキになって地が出る人物。人間味がありました。

山南敬助もいい人だけど、うーん・・・という性格。斎藤一が暗くて依怙地であんがい面白いです。そうそう、落ち着きはらって見える山岡鉄太郎(鉄舟)も実は浪士組の引率ストレスで胃が痛かったとか。

これが処女作だそうですが、達者な人なんですね。楽しめる一冊でした。

 

)前任者(松平上総介)の辞退で鵜殿がいきなり浪士組引率を命じられたのが55歳。もうトシです。京までは馬だったのか徒歩だったのか。浪士組分裂の責任とって辞職。亡くなったのは62歳だそうです。(Wikiより)

 

 

edowatukuttaotoko.jpg朝日新聞出版 ★★★

中身を知らずに借りましたが、河村瑞賢が主人公です。はて、瑞賢って何した男だったっけ。

明暦の大火、江戸霊岸島に住む一介の材木商人だった七兵衛(瑞賢)は、自宅焼け跡から十両を掘り出し、木曽へ急行する。まだ春浅い季節ですからね、中山道は深い雪の中。そこを必死に旅して、たしか上松だったかな、そのへん一体、木曽ヒノキの統括支配役(村役人みたいな地位かな)と談判。材木買いつけと一手販売権を確保する。

ま、山の中ではまだ江戸の大火のニュースが伝わっていなかったわけです。ただ、だからといってあまり悪どい商売はしなかった。そこそこ妥当な益(小説では通常価格の倍)で、それでも莫大な利益を得た。

以後はいろいろあった末、幕閣に命じられて、奥羽から米を江戸に運ぶ航路を開拓。当時、房総沖が難所で、阿武隈川の河口から江戸へ通じる東廻り航路はできていなかった。また酒田から下関経由、西廻り航路もなかった。途中で陸路を使っていたためえらく効率が悪かったようです。

じゃ、瑞賢って男は、そもそも何がすぐれいたのか。どうも「仕組み」をつくる才能が抜群だったようです。全体をみて人員を配置する。人を動かす。金を効率よく使う。それができた。

従来のオカミ主導だと、あまり細かいことに関心がない。ゴチャゴチャしたことは民間にまかせてしまう。統一がとれない。おまけにイベント全体を鳥瞰する能力がない。権限がない。このへん、現代でも同じですね。お役所はみーんな民間に放り投げる。民間は子会社やら孫会社を駆使したことにして益を(莫大)に得る。お役人は自分の懐が痛むわけじゃないので、無関心。

ま、そういうわけで瑞賢は大きなイベントを巧みに処理できた。公共事業の名人。そのうち淀川下流地域の治水をまかせられる。越後でも中江用水を開削して膨大な米生産を確保する。それが終わると今度は越後会津境の銀山の開発。これも難工事だったけど、なんとか成功。

という具合に次から次へ。最終的には商人からサムライ身分に(どこかのネット解説に「旗本」とあったけど、とうだろう・・・)。長生きして没した

別件ですが安井道頓は秀吉の命で大坂城の外壕を掘り、その後に道頓堀をつくった。角倉了以も同じような時代に高瀬川を開削。偉いひとがたくさんいたんですね。

旗本は1万石未満で将軍に謁見できる(御目見)身分。御目見の権利のないのが御家人。1万石以上は大名。瑞賢は将軍から言葉をたまわったという記述があるから、ゆえに旗本といえるのかもしれないけど、少し違和感あり。どこかに「150俵」ともあったが、一般論として旗本にしては禄が少なすぎるし。旗本ならふつうは「殿様」です。よくわからない。

 

kushibikimichi.jpg集英社★★★

中山道の名物に「お六櫛」というのがあるそうで、御嶽とか善光寺参りの土産として知られた。なんで「お六」なのかは諸説。いずれにしても歯の間隔が細密なもので0.5mm以下というべらぼうに細かい櫛です。毛梳き用。

で、このお六櫛をつくる職人とその娘の話。それも幕末ですね。なんか「夜明け前」みたいな感じです。ただし藤村は馬籠の本陣だったか脇本陣の話でしたが、お六櫛は薮原宿というところの貧乏職人の家です。

薮原宿は奈良井のひとつ西、馬籠なんかよりずーっと北になる。

で、そんな櫛職人の長女。台所仕事に興味はないが櫛作りに燃え、名人と信じる父を手伝い、できれば鋸ひいて生きたいと願っている。もちろん当時、ましてや信州の山の中の宿場です。年頃の娘が嫁にもいかないなんて許されないし、母親や妹の理解もない。

そんな変わった娘のところに、器用で口がうまくていい男で、おまけに才能がある、という優男があらわれる。こんな上質な櫛をおさめて対価がわずかな米だけというのはおかしい()。商売が下手すぎる。もう少し儲けましょうよ・・・。いろいろ動き出します。

なかなか面白かったです。この作品で中央公論文芸賞とか柴田錬三郎賞とか三賞を獲得したそうです。

こんな名人でも、毎日できあがった櫛をおさめての代価は多少の米(現物)だけ。仲介業者が強欲だし職人も無知。

 

新潮社★★★

shinigamikifu.jpg奥泉光は「雪の階」を読んだことがあるだけ。二・二六直前の東京、青年士官たちの気分とか、チンケな華族の家の話とか、発生する怪しげな殺人事件。奇妙な魅力の理系お嬢さまとか、なかなかに面白い本でした。

で、今回は題材が将棋ですね。将棋神社で発見された矢文。結ばれた詰碁の図。ただし不詰めです。登場するのは奨励会、三段リーグ、実名の棋士たち。将棋記者。現実がいつのまにか魔界に変じ、数ページにわたって棋譜が展開。推理+ファンタジー+ミステリ+不可解。そんなに厚い本じゃないですが、かなり読みでがあります。

途中で女流棋士と北海道へ旅するシーンは「雪の階」でもあったな。たしかテキパキした(食欲旺盛な)若い女とぼんやりした記者だったか。今回もそうかな・・と思うと、違います。あんまり単純なストーリーラインじゃないです。作者の叙述を信用しちゃいけない。一転、二転、三転また四殿。

デングリガエシの結末に、えー? と読み直ししようかと思って、やはり止めました。なんかアヤフヤなままでもいい。読後感は悪くなかったです。ただこの作家の本、図書館にはあんまり置いてないんだなあ。

 

ayashiisengoku.jpg産経新聞出版★★

本郷和人という研究者、やたらテレビの歴史番組で見かけます。失礼ながら、一見して偉そうな学者に見えない。よくいえば親しみやすそうな人。サービス精神の固まり。

けっこう面白いんです。発想は実にもっとも。たとえば桶狭間ですね。ほんとうに信長は少数で奇襲したんだろうか。兵力差は2千対2万だったか、ま、本当にそんなに違ってたんだろうか。今川は2万とか2万5千とか、そんなすごい兵力を動員する力があったんだろうか。

理屈でわからなければ試してみればいい()。どっかのテレビ局の協力で実験してみた。50人と20人だったかな。アタマに風船のせて、スポンジの剣をもって、広いところで戦う。ただし20人の側は通信機装備。50人は肉声だけで指令をとばす。で、想像どおり通信機装備の20人が圧勝した。集団戦は整然とした指揮が非常に大切なんですね。この50対20というのは本郷センセイが想定した今川と織田の兵力です。

要するに「常識」とは違って、織田はけっこう豊かで兵力もあった。今川は大軍団だったかもしれないけど、あちこちの砦攻め()に兵力を分散させていたから、桶狭間には案外兵力がおけなかった。で、漫然と戦った大軍と、必死でつっこんだ精鋭の差が出たのかもしれない。などなど。

おしむらくこの本、本郷センセイがどっかに連載したものなのかな。しかも1回の文字量が少ない。で、セイセイはなんか興味ひきそうなことを言い出しては、次号にまわす。次号でも少し情報出して、そのうち忘れる。しっかりと「なるほど・・」という章がないですね。掘り下げ、深みがない。残念。

ちょっと人気とり、媚びの姿勢の見えるのがいけないですね。もう少し毅然とやってもいいと思うのですが。あるいは、その腰の軽さがセンセイのスタンスなんでしょうかね。

 

どっかのボート部員をつかった壇の浦の実験もやったようです。つまり汐の流れと勝敗の関係。結果は予想通り、汐に関係なく入れ換えしても同じ側が勝った。つまり源氏のほうが強いから勝った、ということです。

鷲津、丸根の砦は落ちたか!  ついでだけど、今川(武田もそう)はほんとうに京にのぼって天下に君臨しようと考えていたのか。どうも怪しい。そんな大それた計画ではなかったような気がする。

 

タスクバー(画面の下に伸びている帯です)の左サイドに変な画像が出現した。

なんだ?とクリックしてみると、マイクロソフト提供、ご好意によるニュース枠みたいです。世界のいろいろ出来事を見ろという。邪魔だから消そうとすると、消すボタンがない。「もっと見る」とかいうボタンはあるのに、消すボタンはない。つまり、消せない。

そもそもが「検索ボックス」のあった場所です。検索画面を立ちあげると、一緒になって巨大なニュース枠があらわれる。ものすごく邪魔です。うざい。

とりあえず「検索ボックス」を小さな「検索アイコン」に縮小しました。検索を立ち上げない限り、変なニュース画面を見ないですみます。やれやれ。いちおう一件落着。

ところがその翌日。今度はタスクバーの右サイド(スピーカーとかWi-Fiアイコンの並ぶ場所)に変な黄色アイコンが出現。これをクリックするとまたマイクロソフト提供ニュースです。あとで調べたら「ニュースと関心事項」という名称の新機能らしい。で、前からあったスピーカーとかWi-Fiなんかのアイコンは陰に隠れてしまってる。

win10serch2.jpg

なんでこういうことするんですかね。どっかの時点の自動アップデートでこうなったらしい。はた迷惑な。

これを完全に防止するにはレジストリをいじるしかないらしい。「EnableFeeds」とかいう新値をつくる。嫌いです。ふんとに。

 

諦めが悪いので、実はまだイジイシとブログ改良を狙っています。

なんかのカテゴリー記事を読もうとした場合、そのカテゴリーに30本の記事があっても、その中の最近分しか表示されない(たとえば10本とか15本とか)。それ以前の記事は無視して、一気にスキップしてひとつ前のカテゴリーに飛ばそうとしたり。

けっこう不便なんですよね。ま、過去分の月別記事を探すとか、あえて検索するとかならなんとか読めるんですけど。

一覧ページのいちばん下に、「以前の15件」...「次の15件」というふうにインデックスが出るといい。これが簡単にできそうで、できない。

時間があるとゴソゴソ試してます。トライアル&エラー。まだタグの使い方や全体構造なんかが暗中模索なんで。エラーばっかり。

 

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