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河出書房新社★★★
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ま、タイトル通りの内容です。書き手は英国人ジャーナリスト。英国人って独特のユーモアセンスがありますね。やりすぎ。ズレている。なにからなにまで洒落のめす。そういう本です。

冒頭、かの有名な類人猿(じゃなくてアウストラロピテクスか)から話は始まり、え? ルーシーって木から落ちて死んだのか。もちろん絶対じゃないけど、さまざまな状況証拠から、どうもうっかり木から落ちて(首の骨でも折って)亡くなったらしい。科学史にのこる失敗。知らんかった。

そもそも人間というのは「認知バイアス」の生き物。何かを知る・見る・認知するのに必ずバイアスがかかる。真に客観的、科学的に知ることはできない。したがって人間が行動し、何かを作ると必ず失敗する。アホなことをしてしまう。王様も失敗するし、庶民も間違う。みーんな間違う。歴史ってのは、ま、そういう愚行の連続です。なんとまあ多いことか。ヒトラーを総統に選び、フロンを製造し、有害な有鉛ガソリンを開発し、空気を汚染する。

そうそう。初めて知ったこと。ソ連の学者というとルイセンコが困った男の代表ですが、そうではなくて1960年代にソ連の科学者が発見した特殊な「水」の話。ふつうの水を特殊な細い管に通すことで水の性質が粘性をもって劇的に大変化する。べらぼうに有用。名付けて「ポリウォーター」

で、大騒ぎになった。日本でも最近「STAP細胞はあるんです!」がありましたが、あんな程度ではなく、世界中の学者をまきこんだ大騒動になったらしい。みんなが追試して、なぜか次から次へと再現された。汚れたシャツを洗った水なんかだと、いっそう簡単にポリウォーターがつくれる。

で、大騒ぎの末、要するに最終的には・・・・・嘘だった。間違いだった。誤解だった。勘違いだった。称して「ポリウォーター」事件。これだけでなく、同じような虚構の大発見、ときどき発生しているようです。大昔にはX線に匹敵するN線というのもあったそうですね。知らんかった。


かなりバカくさい話だけど、デスクトップPC用に「ピン配列交換ケーブル」を購入。

通常、パソコンケースの正面には電力オンボタンとかリセットボタンとか、ハードディスクにアクセス中などをあらわすLEDなんかがついています。そして自分でPCを組んだら、このLEDケーブルをマザーボードの細かな「システムパネルコネクタ」に接続する必要がある。

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ところが困ったことに、長い間にこのパネルの規格が変化してしまった。相談もなく勝手に変わった。

具体的には「PWR-LED」のピン数が3本規格()から2本規格に減りました。たんに減っただけならいいんですが、物理的に刺さらなくなった。

そういう次第で「ピン配列交換ケーブル」をわざわざ手に入れたわけです。

はい。写真の赤丸囲みの部分。3本規格を無理やり2本に変換しているのがわかると思います。

ケースの前面パネルで「現在アクセス中!」というLEDが光るだけのことなんですけどね。意味ないけど、でも光らないと寂しい。

3本規格といっても、3穴プラグの中央を空けて外側だけを使用していたので、実質は2穴。ただ2穴なのにプラグが3穴幅なので始末が悪い。

書いてるうちに「プラグ」の意味がよくわからなくなった(ジャックとかコネクタとかソケットとか)。そのためこの稿ではオスメスもぜーんぶ「プラグ」と総称。面倒くさい。

毎朝コーヒーをいれるのが日課です。もう何十年続けているんだろう。

老夫婦なら2人前でいいはずですが、実際には3.2~3.5杯程度の粉を入れます。これで4カップくらいになるのかな。おかわりして、たっぷり。ちょうど飲みきれるくらい。

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コーヒーポットは小型キャンドル(ティーライトティン) で保温します。点火には通常の使い捨てライターではなく、先端が長い点火用が便利なんですが、ずーっと使っていたものがスーパーの棚から消えた

いきつけの店、けっこう品揃えを変える店なんです。その都度、安くて良い商品を仕入れるというコンセプトらしく、気にいっていた商品が急に消えたりする。

で、今回新しく買ったライター、他に文句はないけど着火ボタンがえらく重い。CR(チャイルドレジスタンス)というやつです。子供がいたずらできないようにという立派な理由。ものすごく固く重くしてある。固すぎる。

このCR、どこかでお年寄りたちに試してもらったら、けっこうな割合で使えなかったと読んだ記憶もあります。やりすぎ。子供とトシヨリは似ているんですね。

なんとかならないかなあ。かろうじて着火はできるけど、気合をいれ、必死にならないと無理。朝から疲れます。ネットにはライターを分解して解除可能とかも解説されていますが、そりゃ本筋じゃないですね。トシとると、こんな部分でも苦労が始まる。

東洋経済新報社★★
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内田樹の「樹」は「たつき」と思っていましたが、違うようです。「たつる」。

なんとなく名前は知っていたものの、読むのは初めてです。うーん、どう評価していいのか。ちょっと単純ではないものの、どうやら「天皇制」を強く支持している人らしい。厳密には「支持」という言い方も違うんだろうな、きっと。

いわゆる右翼ではない。保守ともいいずらい。かといってリベラルと評していいのかどうか。「情」を重視とか、伝統武道の尊重とか、「源平合戦は『馬派』と『海派』の対立」とか。またスポーツ武道と伝統武道は似て非なるものらしい。妙にこだわっている。

そうそう。先年あった平成上皇の引退意志表明。あのときなぜアベがいやな顔をしたのかをスッキリ説明しています。ようするにシンボルである「玉」が自分の意見を言ったりしちゃ都合が悪いわけね。天皇は権威をもっていてほしい。しかし閉じこもっていて顔を出さないでほしい。しゃべらないでほしい。そうでないと、自分の好き勝手に動かせない。

たとえば2.26。反乱将校が獄中で天皇に対する怒りを発しています。それと同じですね。自分たちの意向に沿ってくれない天皇は天皇なんかじゃない。ま、日本において、天皇制はずーっとそういう位置づけだった。

話は違いますが戦後、日本の対米姿勢は一貫しているようで実は違う。かなり変化してしまった。戦後しばらくの従属は立派な「戦略」でした。いまに見ていろ。従順な下僕として実力を蓄えよう。しかしいまは何も考えていない。戦略なき惰性。思考停止、米国のいいなりになることが正しいと頭から思い込んでいる。それ以外の将来を考えられない。

いまの時代、端的にいうと、前の大きな戦争と、次の戦争の間のひとときの平和時期です。いわば「間戦期」ですか。そのうち(10年後か50年後かは別として)また戦争が起きるでしょう。なんせ政権は戦争のできるふつうの国家にしようとして必死に頑張っているんだから。

なぜかアベとその一統は「戦争のできる国」がいいと思い込んでいるらしい(たぶん米国は喜ぶ)。ただ政権幹部、その結果をきっちり考えてはいないし、明確に意識もしていない。ぼんやりした期待ですか。そっちのほうがカッコいいじゃないか。ま、そのうちまた戦争でしょう。

本筋の話ではないですが内田によると、戦前の永田鉄山殺害(相沢事件)の本質は教育総監の座(帷幄上奏権をもつ)をめぐる利権争いだそうです。天皇へ上奏できる地位は非常に重く、陸海軍大臣や参謀総長、軍令部総長とならんで教育総監もそうだった。で、その教育総監の座をめぐる皇道派・統制派のゴタゴタが殺害事件となった。たんなる理念やイデオロギーの衝突と言い切ると、ちょっとキレイすぎるのかもしれないです。

この人の論説すべからく、全面賛成はできないけど、ちょっと違う角度の分析でした。面白いけど、疲れる。


勝手口のドアの具合が悪い。ロックハンドルがうまく作動せず、鍵をかけようとすると内部でひっかかる。ハンドルが動かなくなる。何回か繰り返していると、そのうち動く。騙し騙しの日々が続いていました。

高級なドアなんでしょうかね、調べてみるとドアから枠へ飛び出す舌状の金具「ラッチ」が三カ所もある。しかも上部には単純な構造の突き出し棒だけでなく、なんかスプリングのような凸部もあり、これが押し下げられることで何かのトリガーになっている気配。要するに複雑な構造なんです。

kagiana.jpgこの冬イチバンの冷えた日、近所のDIY店にいきました。潤滑剤のようなものがあるはずです。ちなみに何にでも使えるクレ556、かなり万能だけど鍵穴には使わないほうがいいらしい。当座はよくても、あとで内部にゴミが固まったりの可能性あり。

なんでも揃っているみたいなDIYですが、ちょっと陳列が変わっていました。クルマ関係がやけに増えて、他の陳列を圧迫している。そういう趨勢なんですかね。で、鍵穴関係は、めざしていた「鍵穴のクスリ」は売り切れで、同じメーカーの「鍵穴のクリーナー」しかなかった。おまけにそれも在庫1コだけ。

本命ではなかったが購入。帰宅してスプレーしてみると多少は滑りがよくなって、ま、前よりはマシになったか。機会があったら他の店でも探してみますか。最悪の場合はアマゾンで。(アマゾンばっかり利用することに、実は少し罪悪感あり)

新システム、特に問題はないのですが、ひとつ気に入らないのはCPUファンの音が頻繁に変動すること。SCYTHEの「白虎 弐」というクーラー、けっこう良質な感じで決して大きなファン音ではない。しかし回転音が高くなったり低くなったり終始うねるわけです。ずーっと聞いていると、すぐ横のデスクトップなのであんがい気にかかる。

どうにかならないのか。

調べてみました。CPUの電圧を下げる、ファン回転を可変ではなく一定にする、いろいろ方法はありそうでしたが、やってみて損のなさそうなのは「core performance boostを無効にする」という方法。たぶん要求される仕事量が多くなると、定格電圧を超えて一時的に電圧上げてフル稼働させる。そんなモードなんでしょうね。BIOSにそんな項目があるらしい。で、これを切る。

BIOSに入って探してみました。発見できず。しかし「search」というタグがあったので、ここで検索をかけてみたらヒットしました。で、出てきた「core performance boost」を「disable」にする。

みごと成功。最小時の音量は多少大きくなったのかもしれませんが、神経質にアクセルふかしたりブレーキ踏んだりが少なくなった感じ。ファン音もほぼ一定に落ち着いています。

coreboost.jpgCPU温度の変化は上図のとおりです。温度が平均化した。非常に満足しています。


早川書房★★★
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面白い本だったのに、読み切れず。最近、こういうパターンが多いなあ。

しっかりした「遺伝 科学史」です。古代ギリシャから始まってメンデル、ダーウィン、優生学の台頭、もちろんワトソン・クリック、遺伝子組み換えetc...。

どうでもいいようなことですが、メンデルってのはオーストリアの修道院の目立たない修道士です。真面目にやっていたので大学で学ぶことを許され、教師試験(のようなもの)の受験をすすめられた。これに受かれば昇進できる。でも残念なことに落ちてしまった。

何年かたって、また修道院長から受験を許されたんだけど、これもまた落ちてしまった。落胆したでしょうね。でもその代わり、エンドウマメの実験は続いた。植えて、育てて、選別して、また植えて、育てて、選別。この連続ですね。非常に地道。辛抱が必要。

ま、そういうことができる人だった。庭を使ったエンドウマメの実験は、神の世の精密さ偉大さを証明することが目的なので、修道院長も文句を言わなかった。

で、控えめな論文を書いてどっかの地味な学会誌に掲載。ただ論文そのものも非常に控えめだったので、誰も注目しなかった。エンドウマメがどうしたって?

そういうわけで論文は埋もれたまま。メンデルは研究者としてはまったく注目されなかったけど、たぶんさして落胆もせず、その後も誠実に神につかえ、最終的には修道院長。ま、それなりの人生だったんでしょうね、きっと。

本筋とは無関係ですが、面白かったです。


新システムで越年。とくに問題もなし。

ただCPUクーラーの音はけっこう気になります。大きくはないけど、細かく変化する。温度に応じた可変回転ですね。

temp202101.jpgためしにCPU温度を計測してみると、ま、そこそこでした。電源投入時とか、ちょっと重いソフトを起動したりするとググッと上がって今のところMax61度程度。冬でこの温度なら、ま、夏でも70度とか75度くらいで納まってくれるかもしれない。

ビデオカードは方針が少し変わって、もうしばらく現状のまま行く予定です。あわてて2016年ものの古いGTX 1050Tiを買い込むのも気がきかないし、これに代わる新しいものとしてはGTX 1650あたりですか。ただそんなに安くもないです。いまの古いカード(Radeon HD 6850)でも特に不自由があるわけでもない。

というより、8年たってもたいして時代遅れ感がないのがすごい。別な目で見ると、ミドルクラスのビデオカードって、そんなに進化していないんですね。もちろんハイエンドのカードはすごいらしいけど、価格もアホみたいで、そう簡単に手を出せるもんじゃない。ビデオカードって、昔からこんなに高価だったっけか

しばらくは様子見。その代わり安いものですが「ピン配列交換ケーブル」を探しています。なんせ古いPCケースに付属のシステムパネル用コネクタが現代のマザーボードには合わない。3pinと2pinの違い。そのため電源入れてもケースのPower LEDが点灯しない状態です。中身はHDDからSSDに換えているんで、要するにファンの音だけ。妙に静かです。どこにもしっかりした「起動」の証拠がないのは楽しくないですね。

というわけで、3pinのコネクタを実質2pinに変えるのが「配列交換ケーブル」。中身は単なる延長コードですけどね。色違いのコードが6本とか8本入っていて、たぶん500円とか1000円くらいでしょう。なんでも大差なさそうだけど、意外に品質は違う・・・かもしれない。

5万や7万は珍しくない。10万円オーバーさえある。この世の中、ゲームのためには金を惜しまない連中がいるんです。

ほぼ1カ月ぶり、暮れに帰って来た子供。三カ日くらいゆっくりかと思っていたら2日は仕事に出るという。スタッフのやりくりの都合で急にそうなったらしい。ま、そんなこともあるでしょう。

起きなくてもいいようなことを言っていたけど、そりゃ起きます。ただあんまり早く起きても用のないのがウロウロして邪魔になるだけなので、玄関を出る少し前のタイミングで起きて見送る。

こんな時間の起床、最近とんとなかったな。東の空が思いっきり明るい。思ったより南に寄ったあたり。建物の黒いシルエットの端から赤い光が膨大に漏れだしている。東向きのリビングなので部屋の隅まで差し込む。かなり手軽だし元旦でもないけど、ま、初日の出みたいなもんです。心の中でちょっと手をあわせる。

今年も家内安全、無事で過ごせますよう

検索をかけてみたら、今年は★★★★が1冊。ハズレ年です。

teiogodaigo.jpgその希少価値の一冊も村松剛の「帝王後醍醐」ですからね。香港貧困ぶりは推して知るべし。

このころで面白いのは「神皇正統記」の北畠親房(近藤正臣似)という公家さん。ま、例の(ゴクミ似の)北畠顕家の父親ですが、なんせ東国転戦中、ほとんど記憶だけで書いたらしいプロパガンダ本()。それを後になって水戸光圀あたりが掘り返して皇国史観。迷惑な話でもあり、訳のわからない話でもある。

なにしろこれは基本的に南朝擁護のストーリーです。で、光圀の時代はとうぜん北朝の系譜であり、北朝史観に幕府も立っている。その幕府に楯突くような言説を「副将軍」がなした。

おまけに幕末は頭に血ののぼった志士たちが、現天皇の正当性に文句つけた南朝史観の英雄をたてまつる。児島高徳だとか楠木正成だとか。なんか奇妙な話なんです。で、明治昭和の御世になってもそれが続く。(戦後生まれの自分でさえ、メンコ絵の定番は新田義貞とか源義経だった記憶あり)

不思議だなあ。ほんと、訳わかめ

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あとは★★★で「日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか」(矢部宏治)でしょうか。要するに戦後日本が不可思議な外交というか対米服従を継続して、現在に至る。

やはりこのあたりの元凶はアベの祖父ですかね。戦時内閣の商工大臣が不死鳥のように復権して、総理にまでのぼりつめる。おまけに日本の進路を決定する。それだけでも凄いのに、その負傷の不詳の孫が更にその路線を押し進める。不思議な国です。

これも★★★。荒俣宏の「日本まんが 第壱巻 第弐巻」も読んでよかったです。なんとなく綺麗なエピソードばっかりのトキワ荘とか、苦労人のはずの水木しげる、繊細なイメージもある松本零士。思い込みがみーんなひっくり返される。

あははは、と笑ってしまいました。

言い過ぎですね。「プロパガンダ本」ではないというとらえ方もあるらしい。いずれにしても摩訶不思議な一冊。

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