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何年か前、ベランダに置いてある古い箒(ホウキ)が痛んで、繊維がバラバラ抜け落ちるようになりました。一回は裁縫糸でつくろったりもしましたが、ま、ダメですね。結果的に近くのDIYで新品を購入。なーんにも考えずに買ったっていざ使おうとすると箒の顔というか頭というか、ま、ハケの部分がプラスチック系らしく硬いのなんの。まったく使い物になりませんでした。失敗。

それっきり忘れて(失敗は忘れるのがいちばん)いましたが、そのうち家人からも督促されるようになり、仕方ない、ようやく重い腰をあげた次第です。

houki2019.jpgいろいろ調べて知ったこと。

てっきり安物を買ったからダメだったと思い込んでいたんですが、そうとも限らない。箒は用途によっていろいろ種類があり、あわないものを買ったからダメだった可能性あり。

座敷箒。箒というとまっさきに思い浮かべるのがシュロですが、シュロは柔らかすぎるんで、ショロではなくホウキグサを使ったものが一般的らしい。そこそこ高価なものもあるみたいです。ただしDIYでは1000円程度でした。当然、メイド・イン・チャイナ。

竹箒。これは文字通り竹の小枝をたばねたものです。それにしても小学校の掃除用ロッカーに入っていたのは、どうして揃いも揃ってすり切れた竹箒ばっかりだったんだろ。グランドなんかでゴシゴシ使うから、すぐすり減ってしまうんでしょうね。

ベランダ箒。これが今回のテーマですね。行った店には赤シダ黒シダのものがあり、赤シダは少し硬めで別名パルミラ。黒シダは柔らかくて別名アレン。プラスチック系のものもあるようです。で、コンクリートの玄関とか荒砂が対象なら赤シダがいし、ホコリとか細かな砂だけなら黒シダ。どっちも同じような価格帯で、雑なチリトリ付きで600円とか800円程度。単品なら500円弱。どっちみち安っぽい作りです。

もう少し丁寧な仕事のものはないのかな・・・と欲張りたくなるんですが、たぶんそうなると一気にデパートの民芸品売り場になる。完全手作り作業とか。たぶんケタが最低でも一つは違ってくるんでしょうね。

500円レベルの場合、綴じ糸は雑だし、柄は適当な竹にビニールをかぶせたもの(自然竹である証拠に柄が少しひん曲がっていた)。で、柄と頭の接合部分は荒っぽく、大きめのホッチキスでバシャバシャ留めてある。なんとイージーな。いちおう日本ブランドですが、もちろん原産国は中国です。

どうかな・・・と思いながら買って帰りました。でも使ってみると悪くはないですね。どんなにいいかげんな仕事のものでも一応新品は新品。毛も柔らかくていい感じです。数年でも使えればモトはとれます。

Movable Typeがこのところ不調。新規作成は問題ないんですが、追加加筆したときにうまく反映しないことがある。編集画面そのものも、文字を太字にしたり色をつけたりの動きにエラーがやたら出る。

バージョンが古いんですよね。調べてみたら現行はMovable Type 7。おまけに無料で使えるバージョン(MTOS)はもうサービス終了しているみたいだし。ちなみに正規の現行バージョンをまっとうに買おうとすると数万円はします。高価なんです。いやはや。

こりゃWord Pressに乗り換えかな・・・と調べているうちに、個人無償版というのがあることに気がついた。個人のブログなんかが対象ですね。商売しないのなら無料でライセンスをもらえるらしい。さらにいろいろ調べると、この個人無償版で最新のMovable Type 7にアップグレードできるんじゃないだろうか・・・。

課題ができました。複雑なんで豆腐頭がワヤワヤになりそうですが、少しずつ調べてみるつもりです。

朝日新聞出版 ★★★
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安心印の荻原浩です。面白いにきまっている。この本、当然読んでいるはずと思っていましたが、意外なことに未読だった。

えーと、急に田舎暮らしをする家族の話です。転勤(左遷)で地方に飛ばされた中間管理職の父。ひよわ(と思い込んでいる)息子の健康を心配している母。仲間外れになりかかっている雰囲気の中学生の女の子。サッカーが下手なふつうの小学生の男の子。認知がかかった祖母。なぜか田舎暮らしにロマンチックな夢をもってしまった父は、よりによって築100年超の古民家を契約してしまう。

で、その古くて大きな家には、どうやら「座敷わらし」が居ついているらしい。座敷わらし、特に怪異というほどでもないし、けっこう不器用で可愛げのある存在です。

ま、そういうことです。それぞれの視点から座敷わらしを発見したり接触したり、遊んだり。最後まで座敷わらしの姿を見ることのできない人もいます。望んだらいつでも出没するわけでもないし、いつも見えるとは限らない。

そして男の子には男の子の、女の子には女の子の世界があり、悩みがあったり辛いことがあったり。もちろん夫にも妻にもいろいろ抱えている事情はあります。そうやって田舎の短い夏がすぎていく。

楽しく読みました。


あつまれ!げんしりょくむら」というサイトが立ち上がったようです。制作は日本原子力産業協会

「優等生的な内容」ではなく「次世代向けサイト」だそうです。ま、要するにマンガ、アニメ多用のおふざけコンテンツ。完全に確信犯ふう開き直りに見えますが、何考えてるんだか。

確認してみようとアクセスしましたが、ビジーのようでつながりませんでした。まさかもう削除ということはないだろうな。

追記
やはり閉鎖だそうです。「不適切な表現があったため削除いたしました」だとか。あは。

小金井公園に大島桜なる巨木があるという話は前々から聞いていましたが、なかなか行けなかった。ひろい公園のほぼ右端にあるらしいんですが、いざ歩いてみてもなかなか辿りつけない。ま、今年はいいか・・・とい諦めて帰ってしまう。

今年はついに行けました。公園のほぼ北東地域。ちょっとした広場にでかいのがそびえている。「高さ13m、幹の周囲3.66m」だそうです。つい最近までは幹の真下までいけたそうですが、いまは垣がめぐらされています。根が痛むんでしょうね。かなりの古齢です。

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本屋大賞が瀬尾まいこさんに決まりだそうですね。本屋大賞の作品、おしなべて読みやすいことは事実でたぶんそこそこ面白い。でも正直、お金を出して買う気がしない。図書館で見かけて気がむいたら・・という程度でしょうか。

したがってだから何?ということなんですが、この作家の名前にちょっと記憶がある。何だったっけ・・と考えて思い出した。「天国はまだ遠く」が同じ作者でした。確かに気がきいていて、本屋大賞ふうではある。たしかその後、図書館の棚で著書を調べたら行間が空いて厚みのないのが数冊あって、借りようかとも思ったけどペラペラだなあ。読みごたえ、借りごたえがない。やめた。

ま、そういう本でした。受賞、おめでとうございます。たった一冊でしたが、楽しい本でした。

ちなみに今まで読んだことのある本屋大賞作品は『舟を編む 』『天地明察』『告白』かな。『村上海賊の娘』は旅先の図書館で数十ページに目を通したことあり。旅先の図書館って、面白いですよ。たまたま新潟六日町、駅前で立派な図書館に遭遇したことがあります。

山と溪谷社★★
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血迷って借出し。

大昔、まだ高校生のころにたまたま串田孫一の講演をきいた。面白いオジサンでした。でも単に面白いだけの人ではないだろうな・・とは、さすがに田舎のアホ高校生でも思った。

で、いまだによくわかりません。山を愛した人。感性の人。いいエッセイを書く人。水彩スケッチ。なんだか知らないけど、品のいい人。みんなに好かれた。

「アルプ」という山の文学誌みたいな本、ずーっと刊行し続けたみたいですね。で、没後、そのアルプ誌が特集号というか追悼号を出した。それを図書館で見つけて借り出して、なんとなくパラパラと読みました。

表現が非常に難しいですが、詩人の魂をもった知識人で山男で、欲がなく人品があり、行動的でもあり出すぎず、しっかり器用でおおきな手をもっていた。うーん、できすぎみたいな人です。

パラパラつまみ読みしかできませんでしたが、後味の良い本でした。


角川書店 ★★★
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貴志祐介はけっこうアタリの作家です。いろんなジャンルに手を出していて、ちょっと叙情性のある少年ものの「青の炎」、ブラックユーモア系の学園バイオレンス「悪の教典」、FSでは長大な「新世界より」とか。ただしアタリではない小説もときどきあって、今回の「ミステリークロック」もその類かな。

「ミステリークロック」には「ゆるやかな殺人」「鏡の国の殺人」「ミステリークロック」「コロッサスの鉤爪」の4編が収録。失敗作とは思いませんが、どれも密室殺人のカラクリが複雑すぎて、すんなり理解は難しい。真面目に追っていくと疲れます。

そうそう。最後に収録の「コロッサスの鉤爪」だけは割合とっつきやすかったかな。「ゆるやかな殺人」も要点が少なくて比較的スッキリした短編でした。

ちなみにミステリークロックとは、たとえば透明な円盤に針だけが浮かんで動くような、不思議な作りの時計のことです。内部構造が見当もつかない。傑作と称されるようなミステリークロックは非常に価値があって、ほとんど美術品。そういうもののようです。


文藝春秋 ★★★
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先月、半分読んだところで返却してしまいましたが、やはり気になったので再借出し。えーと、第二次大戦あたりからです。

戦後のニュルンベルクの軍事裁判、非常に画期的なものだったんですね。戦争に負けた国家の指導者に対して、個人的な責任を問う。これは当時として常識外れの概念でした。

たとえばあれだけ欧州を騒がせたナポレオンだって、戦争責任を問われてはいません。国家の責任を個人にかぶせるという考え方がそもそもなかった。だからナポレオンも有罪ではなかった。あくまで形式的にですが、エルバ島とかセントヘレナ島に「逗留していただく」という形だった。

だからゲーリングにしてもヨードルにしても、自分が裁判で有罪になるとは思っていなかった。ま、責任とって自殺するとか、殺される覚悟はあったでしょう。しかし英米から道義的に責められての絞首刑とは考えもしなかった。そんな権利があいつらにあるのか。

実際には、なかなか大変だったようで、米国にしても英国にしても、彼らを裁判にかけることが可能かどうか、あまり自信はなかった。しかしなんやかんや、いろいろ論議を重ねてようやく理論武装。できあがったのが「平和に対する罪」とかいう概念です。しかも事後、遡及的に断罪できることになった。というか、そうした。法の不遡及という大原則のひっくりかえし。

思い起こすと、1928年のパリ不戦条約を境目としてルールが変化したんですね。現在、国家は戦争する権利をもちません。また武力によって他国を獲得したりはできない。これが国際連合のルールです。だからもう戦争によって国土を拡張することは不可能。国境が確定してしまったんです。

国家と国家は戦争できない。それはけっこうなことなんですが、しかし現実には「国家といえないような国家」もある。こうした未成熟な国家は、対外的に戦争はしない代りに、国内でドンパチやる。内戦。宗教戦争。あるいは民族浄化。こうした「うちわの戦争」をなんとか制止させたいんですが、そのためには武力が必要になる。戦争をやめさせるために戦争をする。すごい矛盾です。

あるいは、平和の警察官であるはずの大国が、みずから率先して侵略したりもする。中国が南シナ海に飛行基地を作ったり、ロシアがウクライナからクリミアをかっさらったり。これ、どうすればいいのか。拒否権をもつ国家をどう処罰したらいいのか。おまけに世界の警察官だったはずの米国までもが、自分勝手なことをし始める。

混迷です。決して楽観はできない。しかしどんなに不十分であっても、この「新世界秩序」によって戦争や侵略が激減したのも事実で、強国が力にまかせていい思いをする「旧世界秩序」はもう戻ってきません。完全ではないにしろ、なんとかこの新ルールで工夫してやっていくしかない。

ま、そういう内容だったような気がします。面白い本でしたが地味でもあり、しっかり読むのは大変でした。ただし、くどいですが「逆転の大戦争史」というタイトルはひどすぎます

別件
文中のエピソードです。エジプトのナセル。暗殺者の銃弾8発をよけもせず、平然とかわした(運がよかった)。ついでに「オレを殺しても第二、第三のガマル・ナセルは出てくるぞ」とか大見栄をきったとか。これが男らしくて人気ふっとう。不動の地位をきずいた。

ついでですが、ムスリム同胞団の理論的リーダー、サイイブ・クトゥブという男をつかまえて無理やり絞首刑にしたのもナセル。これで過激派を押さえ込んだと思ったんでしょうが、結果的にクトゥブを殉教者にしてしまい、原理主義組織であるムスリム同胞団は支持層を拡大した。その影響下にビンラディンも誕生。またISも同じ系譜にあるらしい。


3月最後の日曜、気温もあがって青空。この日しかないような花見日和でした。上着を着て出かけたものの、公園に座っているとジリジリと肌が焼ける。

売店から、このところ定番になったケーニッヒのソーセージ。ウィンナーかな。色違いの長いのに串がさしてある。しっとりして濃厚でおいしいです。ビール350mlをゆっくり飲んだら、なんか酔ってしまいました。昼酒は効く。

遠くのステージではなにやらドンガラドンガラ踊っている。お囃子のひょっとこが巡回してくる。向こうでは獅子が舞っている。いい一日でした。

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