多分、3回目くらいの読み直し。要するにイタリアのジャーナリストがかみ砕いて書いた通俗番ローマ史で、終始軽妙な文体でトントントンと進んでいく。しかし一見の印象とは別に、書かれていること自体はかなり真面目だし、分析も鋭い。
多分、いろいろなローマ史本を読み尽くした歴史通にとってはニヤッとできる本なのだろう。あまり歴史を知らない人間にとっても、それなりに楽しめる。ただし、これを読んでしまうと塩野七生さんのローマ史とゴチャゴチャになって、どっちに書かれていたことだったか混乱してくる。
そういいえば、そろそろ寒くなってきたから「ローマ人の物語」の新刊が出る頃合いだなー。いつ本屋に並ぶんだろうか。