以前に第3巻を読んでしまったが、その後で図書館に行ったら1.2巻もあった。もちろん借り出し。
内容は、ま、予想通り。ジョージ・ワシントンとか、アダムスとかジェファーソンとか、いろいろ難点はあったものの傑出した人間であったというようなことかな。偉人の扱いにしても、南北戦争やインディアンの見方にしても、よく言えばバランスのとれているのがこのポール・ジョンソンの特徴で、決して「騙された純情なインディアンたち!」といった観点は取っていない。だからといってカスター将軍を持ち上げたりもしないけどね。
7代のアンドリュー・ジャクソンという大統領。けっこう印象に残った。怒りっぽく、妻の名誉のために決闘で殺した人間は数知れず。生涯体に数発の銃弾を入れたまま、頑固一徹で生きた元軍人。その後をついだバン・ビューレンという政治屋もなかなか面白い。男やもめでホワイトハウスは豚小屋のように汚かったという。アメリカ史もこのへんの時代はいいなー。
内容が濃いので、2冊読むのにかなり時間がかかってしまった。