著者はカナダ人らしい。山口県あたりの大学で歴史を教えているとか、最近は翻訳が多いとか紹介してあった。
中身はおおむね想像通り。官僚用語、政治家用語、広告業界用語(これが「財」のつもり)を徹底的に分析して笑い物にしたり、感嘆したりという本。
こう書くと単に笑いをとるための本のように聞こえるかも知れないけど、けっこう本格的だ。日本人執筆でここまで突っ込んだ本がいままでなかったのが不思議なくらい。取り組み方や執筆態度は非常に真面目。
何年日本にいるのか知らないけど、ここまで広く資料を集めて、達者に書くことができる人がいる。すごい。