妻が面白がっていた本。ちょっと早起きした朝、一読した。
日米のシステム会社によるプレゼンに立ち会ったことがあったそうだ。米国の会社のプレゼンはもちろん堂々と、いかに素晴らしいシステムであるかをアピール。ところが日本チームの発表はなんとも貧相で、下をむいてボソボソという例のパターン。立ち会った客たちの反応は当然のことながら日本チームに対して厳しかった。こりゃよほど自信のないシステムなんだろう。
しかし、実際には日本チームの提案内容は素晴らしいものだったのだそうだ。それなのに、なぜあんな自信のなさそうな、下手な話し方をするんだ! というより、そもそも聴衆に対する話し方を知らない!
本の内容は感情の出し方、声の出し方、姿勢の作り方などなど。けっこう具体的で面白い。たとえば声の大きさをあなたは何種類持っているか? 声の高さは?
一対一のとき、多数を相手の時、それぞれ声の出し方は違わなくてはいけない。そこを一本調子でやると、誰も聞いてくれない。好意を持ってもらえない。あるいは「うるさい野郎だ」と嫌われる。
ま、顔にお化粧をするように、服装に気を使うように、声や体の動かし方にも気を使うべきなんでしょうね。なんでしょうね、と納得して、みんなすぐ忘れてしまうんだけど。