副題は「富と覇権の世界史」。竹中平蔵訳。
ポール・ケネディの「大国の興亡」のような内容を期待したんだけど、ちょっと違った。
実際のところはともかく、あまり切れ味が鋭くないと感じさせる書き手だった。決して客観的ではないわけじゃないけど、妙に小さいところにこだわっているような雰囲気。いろいろ知識はあるんだろうけど、でも偏っている印象。各国すべてを知りつくした歴史家なんているわけもないけど。
要するに、あまり面白くはありませんでした。退屈、というべきかな。魅力がない。データがいい加減とかさんざん批判はされていますが「大国の興亡」の方が5倍くらい読めました。