アレクサンドル・デュマ(ペール)の父、黒い悪魔と敵から恐れられた巨躯の混血将軍のお話。そういえばデュマ・ペールも父の血を引いて、ちょっと髪の毛が縮れていたらしい。関係ないけどそのまた子供のデュマ・フィス(椿姫)の容姿はどうだったんだろ。
佐藤賢一の本、面白いといえば面白いけど、一本調子で飽きるといえば飽きる。ちょっと前の時代を描いたナントカカントカという本(タイトルは忘れた。ゲクラン元帥のストーリー)もそうだったなー。ヒーローが真っ正直で熱血漢で腕力主義すぎるんだろうか。このデュマ将軍も、資質としては統率将軍ではなく実戦部隊の中隊長か大隊長あたりがピッタリの人物だよな。
熱情や腕力がものを言う時代から戦略や兵站、砲兵がものを言う新時代への移行。それがナポレオンの革命だったんだろうな、と勝手に納得してます。