阿賀野川

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晴れ

法事で田舎に帰り、夜は鄙びた温泉に寄って一泊。なーんにもない小さな温泉宿で、それはそれでよかった。湯は硫黄泉。夜は気がつかなかったが、朝の光の下では湯がエメラルドグリーンに透き通って、なかなかのものでした。

まっすぐ帰ってもよかったんですが、せっかく乗り放題1万8000円(特急指定は4回まで可)という便利なチケットだったので、磐越西線で会津へ回り、そこから郡山に出て新幹線。曜日の関係でSLは走っていなかったし、超寒かったけど、でもでもなかなかの周遊でした。

磐越西線に沿って走る阿賀野川、時期もあるでしょうが水量があって、堂々たる川ですね。とうとうと流れている。上流に行っても行っても水量は変わらない。なんとなく福島県との県境あたりで川幅が狭くなるような気がしていたのですが、これは大きな間違いで、あとで調べてみたら猪苗代からの水も注いでいるし、只見川も注いでいる。一応本源流は喜多方のあたりからずっーと南に下がった会津高原の山地ということになっているらしいです。

今回の旅で会津と越後の関係が少し理解できました。会津って、越後と地続きといってもいい。決して山塊が屏風のように間を隔ててはいない。もちろん険しい峠をいくつも越えなければならないでしょうが、それでも一応、阿賀野川という一種の回廊のようなものが会津と越後を通じている。

会津に移封された上杉景勝が、しきりと越後に影響を与え続けたという背景、ようやく理解できました。会津と越後東部、同じ阿賀野川文化圏ともいえるものだったんですね。

付記
新潟県東蒲原群の津川(阿賀野川中流、交易中継点として栄えた河港)が新潟県に編入されたのは明治19年。つまりそれまでの津川は「会津の西端、玄関口」だったということのようです。