訳は村上博基。野球のかなり好きな人らしい。この人の訳でなんか他の野球小説も読んだ記憶がある。
引退間際の頑固なアンパイア。ま、よくあるパターンです。のっぴきならない事情で、なんとかカブスを負けさせなければならない。で、カブスのピッチャーは32歳の「大リーグ新人投手」。最終試合で何故か抜擢初登板という、ヘロヘロのナックルだけが武器という男。
どちらも破滅しかかった家庭をかかえ、それぞれの事情で力を尽くす。ただ、そんなことよりこの小説のテーマは「試合の流れにおいてアンパイアはどこまで不正ができるか」ということでしょうね。
けっこう楽しめた本です。ただ、最後の決着は、うーん・・・・。ちょっとねえー・・。