再読。
図書館に置いてあったのでまた借りてしまいました。本当は購入してもいいような本だけど、表紙がひどすぎて、わざわざ金を出す気にはなれない。上下巻で5600円というのも、ちょっとねー。最近の早川書房は嫌いだ。
前にも書きましたが、「氷と炎の歌(A Song of Ice and Fire)」と題したファンタジーシリーズのBOOK 1です。去年の4月にこの邦訳を読んでハマってしまい、なんせその後の訳本がなかなか出ないので仕方なく原書でBOOK 2、BOOK 3とボチボチ進めてきました。今はBOOK 3(上)の終わりに差しかかったところ。続いて(下)の700ページくらいを読了すれば、たぶん夏頃には出るだろうBOOK 4(だいぶ遅れてるらしい)にとりかかれる予定です。どの巻も膨大なページ数です。
で、この邦訳。どうかなと心配しながら読みましたが、相変わらずいいです。続編で主役級として登場してくる人物について、安心できる日本語でもう一度頭にたたき込んでおこうという意図もあったのですが、成功。そうか、こんなふうにチョロリと出てくる騎士が続編では大悪党になったり、存在感を示したり、あるいはさりげなく伏線が張ってあったり。
北と西の領主、狼と獅子の戦いの陰の仕掛け人も、ようやく見当がつきました。狼スターク家の当主(BOOK 1であっさり斬首)がやたら思い起こす妹の意味深なセリフの背景も、なんとなくイメージが湧いてきます。そんなふうに多少は見えてきた部分もありますが、でもわけのわからない部分はまだ山ほど残っていて、BOOK 2、BOOK 3とさらに謎は増えていく。
6巻完結ということになってるらしいけど、本当に完結するのかな。下手すると全10巻、完結は210年!なんてことも十分ありえます。
追記
良質のファンタジーなら読めるという人、甘ったるいファンタジーは飽きた!という人、深みのある冒険小説は好きだという人、権謀術数の戦国歴史ものには目がないという人、いつになっても先が見えない推理小説でも大丈夫という人、差別暴力強姦大量殺人幼児虐待の叙述てんこもりも平気という人、登場人物ン百人でも頭は混乱しないぜという人、自立したけなげな子供が好きという人、ぜひ一読をお勧めします。