「A Storm of Swords Part 1」 George R.R. Martin  

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Voyager ★★★★


stormswords1.jpg長大な A Song of Ice and Fire シリーズのBOOK 3が A Storm of Swords。UK版ではこれが更に上下に分かれており、上巻は Steel and Snow と題されている。で、その上巻をようやく読了した。時間がかかったなー。

通常の米国版は上下の合本で売られているはずで、たぶん、こっちの方の読者が多いんだろうな。参考までにUK版の上巻はJonがWallの南で自由野生人の女 Ygritte と袂をわかつ章までです。You know nothing, Jon Snow. やたら出てくるこのセリフ、けっこう気に入ってしまいました。馬を盗んで逃げ出したJonですが暗闇には正体不明の灰色の狼がいるようだし、近くの城の塔には弟たちが潜んでいるはず。はて、どうなるんでしょう。

架空の世界を舞台にしたこのシリーズ、下敷きになっているはもちろこの地球の世界です。闘争を繰り返す王、騎士などの思考パターンは中世のブリテンでしょうし、海の向こうに広がるのはアジアの広大なステップと騎馬民族、あるいはイスラムの街々でしょうか。もっと南にはアフリカの交易都市のようなものもあるようだし、壁の北の野生人Free Folkの原点は米国のヒッピーみたいに感じられます。中世のヒッピーたちがギターの代わりに竪琴かなんかを持って定住している。ん、違うかな。なんせ読みかけ途中なんで、わからないことが多すぎます。思い込むと、すぐ裏切られてしまうのがGeorge R.R. Martinの特徴。

少し前の章で王弟が3人の王を呪いました。Kings Landingの困った若い王、鉄の島の老いた王(王といってもいいんだろうな)、そして北の国の、頑張ってる若い王。そのうち、みんな死ぬんだろうなー。死んだあとがどうなるのか、つい引っ張られてしまいます。

これから下巻、The Blood and Gold にとりかかります。こっちは少しページが少なくて実質は580ページ程度。ボチボチ読んでるうちに続編のBook 4も刊行になるでしょう、たぶん。遅筆のGeorge R.R. Martin、まだ書き終わっていないみたいですが。

それにしてもこの5月、あんまり本が読めなかった。けっこう週末に出かける用があったしな。