喫煙場所

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小雨

台所の換気扇のフィルターを取り替えた妻が、急に「暖かくなってきたし、タバコはベランダにしたら」と言う。フィルターが茶色になって、そのうち汚れた油状がたまるのは、いつもそこで吸うタバコのタールに違いない、という。

内心ムッとしたが、そこは冷静に了承。換気扇の下にあった小さな灰皿をベランダに出した。タバコを吸いたくなるとそのたびにサッシを開けてベランダに出、景色を眺めながら喫煙する。空気が清々しいというか、冷たい。電線にカラスがとまっている。そばに雀もとまっている。小さな折り畳み椅子を置いてあるので、そこに腰掛けて吸う。

ずーっとそれを続けていたら、少しは気が咎めたのか「百パーセント、ベランダでなくてもいいのよ」とか言う。うん、とうなずいて、でもベランダで吸う。半分意地になっているのも事実だが、手間をかけてベランダで吸うことによって本数が減るかな、という期待も少しある。今のところ禁煙する気は毛頭ない。しかし本数を減らしたいとは内心思っている。

いつまで意地をはれるかな・・。案外、明日にでも降参してまた灰皿を室内に戻すかもしれない。あるいは、数日、ベランダに出続けるかもしれない。自分でも不明。

別件
連休の間、家に帰っていた子供が、昼過ぎ、重そうなバッグをかかえて勤務先のアパートに戻った。雨模様だったこともあり、妻が駅まで送っていった。明日からはきちんと給与も支給される正規のスタッフとしての勤務になる。この次帰れるのは、たぶん夏休み頃だろうな。

戻る前にも1時間ほど、ピアノをガンガン弾きまくっていた。