曇り
電車を降りてエスカレータへ。バラバラと集まった乗客が扇状になって、自然に整列し、エスカレータの2列に集約されていく。ロートの中の大量の豆みたいなものですね。
で、ロートの豆ですから、スピードは遅い。なんとなく、このへんでは5列程度、このへんでは3列になり、数メートル手前では譲りあいながら2列になって、そのままエスカレータに吸い込まれていく。
で、その牛歩の列の横をスイッと通過していく人がいる。杖を持っているサラリーマンふうのまだ若い人。白い杖ではないから、たぶん脚でも不自由なんでしょうね。スタスタ歩いてエスカレータの口まで歩くと、グイッと割り込む。杖もってる人なんで、ま、たいていの乗客は譲りますわな。
同じ時間帯、同じ光景をこれまで3~4回は見かけました。みんなと一緒に列の後尾に並んで少しずつ前進することを拒否して、常に一番前で強引に割り込む。
どういう事情があるのか、どういう人なのが、詳細はわかりません。わからないから、特に非難はしないにしましょう。でも、なんとなく後味が悪い。一度は混み合うコンコースを、せっかちに歩いている姿も見かけました。