架線事故

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晴れ

ちょっと残業したばっかりに、中央線の架線事故にひっかかってしまった。

東京駅の中央線プラットホームに上がったのが7時過ぎ。混んでるなーと思ったら「脱線事故」のアナウンスが流れた。八王子・豊田間で脱線事故があり、そのため徐行しながら安全を確認しているんだという。脱線といっても、実際には「脱線の疑い」程度だったんだろうな。すぐ動くだろう。

しばらく待っていたら「架線事故」というアナウンスに変わった。やはり徐行しながら架線の安全を確認中で、発車が遅れるという。遅れるというアナウンスはあったが、でも何故かそれまでホームに止まっていた青梅ライナーが発車した。徐行ではあっても動いてはいるような雰囲気。

しばらく待っていたら「架線が切れた」というアナウンスに変わった。復旧の見込みはたっていないという。秋葉原から各停に乗るか、新宿から振替で京王を使えと言う。こりゃ、かなり時間がかかるかな。待っている人も次々と列を離れていく。

と思っていたら快速のオレンジ色の電車が到着した。もちろん乗り込む。動いていないとは言っているけど、多少は動いている。下手に乗り換えたり、振替輸送の会社線を使って知らない駅で下りてバスを探したりしていると、実際にはかなり時間をくってしまう。こういう場合、たいていはそのまま乗っている方が早かったりする。

「とりあえず一駅進める」という告知があって、まずノロノロと神田へ。本に飽きたころお茶の水。ひと寝入りして目を覚ましたら四谷だった。ここで「全線止まっている。切断架線復旧の見込みはたっていない」とアナウンス。ここで残っていた乗客の7~8割が降りた。私も降りた。とりあえず中央線の各停に乗り換えて三鷹まで行ってみよう。そこで様子を見て、バスを探すなり何なりの判断をしよう。

下りて隣のホームへ向かって歩きだしたら、降りたばかりの電車のドアが閉まった。え? 話が違う。一瞬あわてて引き返そうという動きを見せた人もいた。でももうドアが閉まって動き出してしまったんだから仕方がない。

こういう「信頼できないアナウンス」「告知と実際の動きの矛盾」がいちばん困るんだよなー。車掌を責めるつもりはない。車掌はほとんど情報を持っていないんだと思います。たぶん運行センター(のような所)からの指令もコロコロ変わっているんでしょう。

八王子・豊田間で架線切断があった。これは理解できました。修復の見込みがたっていない。これもいいでしょう。で、現状の運行状況はどうで、どういう予定なのか。それが明確ではないから混乱する。たとえば、電車は少しずつ動いているけど、これは前との間隔を詰めているだけだから、もうすぐ詰まってしまい、その後は完全停止になるよ、とか。あるいは立川で折り返し運転をしているからノロノロとはいえ立川までは行けるよ、とか。

情報を持っていないから車掌はひたすら同じセリフを繰り返し、心にもない丁重なお詫びだけをがなりたてる。で、この車両がどうなるのかは言わない。言えない。

一方、ぎっしり詰まった中央線の各停では、車掌はほとんど何も言いません。三鷹までの間に3回ほど、ボソボソッと何か言ったようですが、ほとんど聞こえず。当該の中央線快速の車掌が何も知らないんですから、平行して走るとはいえスムーズ運行の中央線各停の車掌が何かを知っているわけがない。

幸い、各停終点の三鷹でドドッと降りたら隣の快速ホームで「復旧したので発車します」とアナウンスしているのが聞こえました。タイミングよかった。でもホームはぎっしりの牛歩態です。1歩あるいて1分待つ。また1歩あるいて30秒待つ。階段へむかって歩いて登って隣のホームに下りるまで10分ほどはかかりました。

で、快速ホームに降りたら、発車するはずの電車がまだ止まっている。「立川の番線はすべて電車で埋まってしまっているので電車が入れない。もう少し発車は待ってくれ」とのことでした。それから5分、ようやく発車。もちろんこの電車には乗れません。次の電車(同じ番線から発車するとのこと)になんとかして乗ろうと決心して、少しずつ前に進んで待っていたら、いきなり「申し訳ないが入線が変わった」とのアナウンス。それまで全員南を向いていた列が、そのままクルリと北へ向き直りました。いちばん前に並んでいた人が最後尾になる。最後尾だった人が最前列。なんせ混雑しているホームなので、右往左往する余地はない、そのままの位置で回れ右です。隣りのオバサンが「ホントにモー・・」という雰囲気で顔をしかめていました。

で、無理やり乗車。ドアの上部に手をかけて突っ張り、なんとかお尻をつっこむ。ドアが閉まっても、上げた状態の腕を下ろすことはできません。次の武蔵境でようやく手を下ろせました。

帰宅は9時過ぎ。思ったより時間がかからなかったというべきでしょう。ほぼ1時間強の遅延でした。妻が冷蔵庫のビール切れに気がついて、補給買いしてくれていたのが幸いでした。冷たい缶ビール、2本飲みました。