書棚で発見。こんな本、誰が買ったんだろ・・って、もちろん自分しかありえない。数ページをぱらぱらめくってみたが、なんか読んだような記憶もない。変だなー。
読み進むうちに、ようやく記憶が蘇ってきました。確かに数年前、これは読んでいます。良著とでもいうべき一冊でしょうね。
ただ池澤夏樹って嫌いではないし、魅力もあるんですが、1~2冊読むと疲れる。押さえ込んだメッセージ性とでもいうべきでしょうか。いかにも理系ふうに、著者は主張を冷静にググッと抑えてはいるんだけど、でも中の暑さが皮を通して輻射してくる。放射してくる。その放射が暑い。
というようなグチを別にすれば、好感のもてるフィールドワークふう、ルポルタージュふう、紀行エッセイです。ハワイイ( HAWAIではなく HAWAII )という島嶼の成り立ち、歴史、現在が実によく理解できます。