「ヴィネトゥの冒険 」 カール・マイ

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筑摩書房 ★

 

apatch.jpg副題は「アパッチの若き勇者」。古い通俗冒険小説らしいことは承知で借りたのですが、それでも「モヒカン族の最後」とか「ファラオの呪い」とか、ま、 その程は度楽しめるだろうと予想。見事にハズレ。

作者はドイツ人らしいです。したがって主人公はドイツから米国に渡った若き青年。正義感でめっぽう強くって、射撃の名手で馬も達者。バッファローは一発で倒すわ、グリズリーと格闘するわ。おまけに出会うアパッチの青年も美男で賢くて高貴でなんとかかんとかで・・。アホらしいながらも上巻の半分ほど読みました。で、ついに挫折。筑摩の本と思って信用したのが間違い。

いくら大衆小説とはいえ、こんな本がドイツで長期のベストセラーになっていたとは、不思議なものです。深く考えるべきではなく、真田十勇士とか鎮西八郎大活躍とか、そういうレベルでとらえるのが正しいのかな。