曇り
ベランダでタバコを吸っていると、近くの公園や電線でカラスが遊んでいます。晴れた日はもちろん、雨の日も遊んでいます。時折ブルッと雨の滴を振り落としながら遊んでいます。
遊ぶという言葉を使うのが適切ですね。ただ舞ってきたり、休息しているだけではない。一羽が電線に止まるとすぐもう一羽が隣に来る。チョンチョンと近寄る。先に来たカラスが1メートルほど横にズレる。もう一羽が追う。チラッと横目で見て、向こうのマンションに飛び去る。一瞬の間をおいて(別に追いかけてるわけじゃないよ、というふりをして)後を追う。
茂みの中でバタバタとレスリングして騒いでいることもあります。電線をトランポリンにして跳んでいることもあります。特にカラスが好きというわけではありませんが、確かに知能の高い鳥なんだなーとは思います。ある程度の距離をおいて眺めているぶんには、なかなか面白い生き物です。
近く? 近くはいけません。間近に見るとあれは確実に猛禽類です。黒い羽は金属のようにギラギラ光沢をもち、体躯も意外に大きい。かなり不気味です。女子供にたいしては、間違いなく見くびっている様子がうかがえますね。バウリンガルのメーカーがもしカラス語翻訳機でも開発したら、ひょっとしたら一台買うかもしれません。