朝日新聞社 ★★★
まとめて古書店で購入した 獅子文六全集、全16巻の一冊。手始めに読んだのは大番でした。
なるほど。大昔に読んだ記憶とは多少違っていましたね。もっと長編だったような気がしますが、意外に短い。短いといっても600ページ余りはあるんで、十分長いんですが、印象としては2~3巻くらいはあったような。
最後の方、こんなふうに結末がついていたのか。なんとなくゴルフ場建設でゴチャゴチャして、可奈子さんには手ひどくふられて、かなり悲惨な感じで終焉だったように思い込んでいたのですが、読んでみるとそれなりにサッパリしています。
再読する機会があってよかった、よかった。こういう本が、今は古本屋でしか手に入らないというのは、日本の貧しさですね。