アーティストハウス ★★★
獄中記―地獄篇の続編。

前回の地獄篇もそうでしたが、彼の日記を読んでいると、囚人はみんな根は善良でいい奴ばっかりかと錯覚しますね。今回もだいたいはそうしたトーンで書かれているのですが、時折ギョッとするような記述もある。仲間うちのリンチの話だったり、凄惨な報復だったり。
そうした暗い部分はどんどん省略して、いかにも売れそうな、面白そうなエピソードを集めて本に仕立て上げている。囚人として収監されていても、発想はあくまでベストセラー作家。獄内のテーブルに向かい、せっせとメモバッドにソフトペンを走らせているアーチャーの姿を想像すると、それはそれでけっこう暗いものがあります。
結局、2年くらい収監されていたらしいですね。