吾妻ひでおという漫画家、大昔からひいきにしていました。絵が実にうまい。発想がメチャクチャすごい。天才というしかないでしょう。
その後ずーっと名前を見ないなぁと思っていたら、「失踪日記という本が評判になってる」と奥さんから聞きました。で、購入。
壮絶ですね。破滅型の売れっ子(といってもマイナーかなぁ)漫画家がドロップアウトする(そういえば鴨川つばめなんてのもいたっけ)。郊外の林にこもって 浮浪者になる。ずーっと浮浪者でいればいいのに、ついガス工事の会社で仕事なんかもする。なぜか社内報にマンガ投稿してほめられたりもする。不思議なもん です。
後半ではアル中ですね。入院、拘束、治療。私はこっちの方が鬼気せまる感じでした。「私は大丈夫だよ」とニコニコ退院していった人が、数カ月後には自殺したりもする。
ま、面白い本を読みました。