たしか地口で「ナントカのさんりんぼう」といいます。三隣亡の仏滅だったかな。あるいは泣きっ面に蜂。踏んだり蹴ったり。目痛で転んでウンコをつかむ。とにかく悪いことが重なる。
■ 第1の不幸
もちろん買ったばかりのA785GM-LE/128Mが動かなかったことですね。壊れた。あるいは壊れてた。すべてはここから始まった。標準クーラーで、1~2回の装着でCPUソケットが割れるんですか。ふん。
■ 第2の不幸
仕方なく買ったM4A785D-M PRO。これも動かない。ファンが回らずBeepも鳴らない。こんなに偶然が重なることがあるんだろうか。
■ 第3の不幸
必死で調べてみると、持っているAthlon 64 X2 3800+をサポートしていないことが判明。4800+以上は大丈夫らしいのに、なぜか私の3800+はリストに入っていない。でもサポート外のCPUなら「Bad CPU!」とかメッセージが出そうなんですが、ウンともスンとも言わない。そういうもんなんだろうか。
■ 第4の不幸
いくらなんでも「最初が壊れ」「2枚目が初期不良」という偶然はないだろう・・・と考えて、サポート外のCPUに原因があるんだうなと自己批判した。で、泣く泣くAthlonII X2 250を買いました。あとで考えるとどうせなら省電力版のAthlon II X2 240eあたりにしとけばよかった。更に言うなら、もう少しヘソクリ貯めてPhenom IIあたりにしたかった。
■ 第5の不幸
やれやれ・・と組みなおしてみましたが、やはり動かない。いくらなんでも新CPUまで壊れてるわけはないから、やはりマザー関係に問題があるんだろうあ。
はい。CPUの置き直し、メモリの1枚刺し、電源差し直し、Powerスイッチも疑ってマザーボードで直接ショート、なんでもやりました。もちろん「12Vの刺し忘れ」なんてドジは踏んでいません。電源やスイッチも問題なく使用できているものばかりです。
最終的には筐体から出したマザーボードを最小構成でチェック、そしてCPU、メモリも抜いて、接続した単体ファンが回るかどうかもチェック。
すべて徒労でした。スタンバイLEDは点灯するけど、ファンは回らず、Beepは鳴らず。もちろん画面は黒いまま。オンボードVGAに繋いでも、ソケットに乗せたVGAカードでも症状は同じです。
C-MOS? もちろんジャンパクリアもバッテリー外しも実施しています。あきまへん。
ここにいたって、ついに「初期不良」と判断しました。
■ 第6の不幸
で、元の構成に戻したわけですが、あれれ、、こっちも画面が出ない。これは本当に焦りましたね。でも本体はアクセスしている雰囲気なんで、悪いのは古いモニターか、あるいはビデオカードです。切り分けが必要。どっちが悪いんだろ。どっちにしても大変です。特にモニターは困る。本当に困る。
ビデオカードだって、そもそも「万が一」に備えてわずわざオンボードの板を買ったのに、その板が動かないうちにビデオカードが壊れたんじゃ、あまりに酷すぎる。
で、探してみると古いビデオカードがありました。ただしPCI-Eじゃなくて古いAGP規格。これに合うAGPの古いマザボなんてあったかなとあちこち探すと、なんかありました。で、その古いマザボにAGPカードをつっこんで、最小限パーツで通電してみると、おっ、BIOSが立ち上がる。ということはモニターは生きている。問題はPCI-Eのカード側だ。
少し元気になって、試しにホコリだらけのPCI-Eスロットに空気をペコペコと吹き込んで掃除。刺し直して通電すると、おおおお、立ち上がった!
問題になっていたのはPCI-Eスロットの差し込み部分でした。
・古くてゆがみかかった筐体なので、カードをしっかりネジ止めできない。
・おまけに重い5センチファンをカードをぶら下げてるんで、その重みでカードが下がって接触不良。
というあたりですね。で、スロットのホコリを更にていねいに掃除して注意しながら刺してみると、見事に復活です。よかったあ・・・。モニタかビデカードを買わなきゃいけないところだった。
はい。ネジ止めはあいかわらず無理なので、カードの下にちょうど高さの合うCDプラケースを立てて支えにしておきました。みっともないけど、とりあえず役にたちます。でもこういうことを続けていると、また予想外の酷い目にあうんだろうなあ。
■ 唯一のラッキー
やれやれ、です。元のPCを立ち上げ直して、初期不良の経緯をなるべく客観的に書いて、販売店のサポートにメール。返事がくるまで数日はかかるだろうなと思ってましたが、さすが九十九、2時間後には返事がきました。正直、予想外でした。一両日中に送付するから不良品を送り返せ。「軒下交換」というやつ。
こういうことがあるから、ふだん多少は文句があっても「信用の老舗店」は大切ですね。トラブルに会うと実感できます。
■ 第7の不幸?
「不良内容をメモしたものを同封しろ」とのことだったので、印刷。あれれ、紙を吸い込んでもいないなのにプリンタが止まった。中をのぞいても、紙は詰まっていない。トラブルはないはずなのに、電源入れ直すとエラーが出る。
ほんと、悪いことは続きます。必死になって調べ直すと、紙の代わりに小さなセロファンの切れっ端が巻き込まれていました。狭いところでバタバタやってるから、こういうアホなトラブルが起きる。バカめが。
■ 結論
大昔、Pentium Pro180Mhzを200Mhzにクロクアップしたのが最初ですから、自作やら改造やらはもう13~14年になります。けっこう長くやってますが、マザーボードの初期不良というのは初めてです。世の中にはそういう運の悪い人っているんだなあ・・と見ていましたが、まさが我が身に振りかかるとは、という実感。人の不幸を笑ってたタタリです。
最初の板が壊れて、2枚目が初期不良ですか。よくまあ、ふんとに。こう偶然が続くと「もしや電源に問題が・・」とかも想像できるんですが、他のシステムで問題は出ていないからなあ。少なくとも電力不足という可能性はゼロだし。筐体のゆがみも、注意して決して強くネジを締めないよう気をつけてるし。他の原因は思い当たらない。
まったくのヤマカンですが、M4A785D-M PROのトラブルは電源回りかバッテリー回りのような気がしています。バッテリーが死んでいる、あるいは接触不良。そう考えると非常に納得できるような症状です。もちろん、根拠なんてナーンにもないですが。
やれやれ。もうトラブルはごめんです。