「イン・ザ・プール」 奥田 英朗

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★★★ 文芸春秋

pool.jpg奥田英朗は前回たまたま読んだ「無理」が面白かったので、味をしめてまた借り出し。というか、これしか本棚になかった。人気作家らしいので、みんな借り出し中なんでしょうね、きっと。

えーと、この「イン・ザ・プール」、意味深なタイトルですが、たいした意味はありません(たぶん)。そりゃコジツケは可能だけど、たとえば人生は深い水の中のようであって・・・とか。あほくさ。

ま、世の中いろいろ。悩んでおかしくなりかかった人々が総合病院を訪れ、何の因果かまったく信用おけない地下の薄暗い診療内科(神経科だっけか)に回されると、そこで待ち構えるは病院二代目で完全無責任のぶてぶて・マザコン・どら息子ドクター。ついでに無関心・ドスがきいて・だるだるの色気むんむん・看護師。なぜか太股とか胸をチラチラ見せて患者の気をひく。面白がってるのかな。

なんせこの医師、患者を治そうなんて意欲はさらさら無い。看護師も何かしてあげようなんて気は毛頭ない。センセに言われるままに注射(たぶん人畜無害のビタミン注射)を打ち(一応、仕事だもんね)、センセは注射フェチなもので、それを見てゼーゼーハーハー。

あほくさ。

面白かったです。何か他の本も発見したら、たぶん借ります。