
類型的といっても、それなりの厚みはあり、決して単純なパーソナリティではないんですが、でも「こんな奴、確かにいるよなあ」という類推の範囲内。「狡猾で計算高く、執念深い。でも妻子は愛している」とか「正直すぎてアホだけど頭は切れて、辛抱強いけど時々カーッとなる」とか。なんか、いかにも計算して作ったような人物。キャラクター設計の産物みたいな印象ですね。
というわけでかなり嫌いなんですが、でも読み始めると最後まで必死に読んでしまいます。困ったことじゃ。
ブツブツ言いながら山崎豊子全集の「沈まぬ太陽」を読了。アフリカ篇、御巣鷹山篇、会長室篇の3巻です。 こりゃ、たしかにモデルにされた某会社、思い切って「不快」になるわけです。掲載誌の機内取り扱いを中止したとどこかに書いてありました。
また「不毛地帯」でさんざん持ち上げた元参謀キャラも、こっちではズドーンと落としてますね。落とすという表現は少し違うか。ようするにより実像(らしい)人物になっている。
見てませんが、このヒーローを渡辺謙さんがやったそうで、だいたい想像つきますね。エネルギッシュでヒロイックでカッコよすぎて嘘っぽい。
などなど。文句いいましたが、それなりに面白かったです。ただし★★。
別件ですが「不毛地帯」のライバルでは、鮫島というキャラ がよかったですね。この人だけはすごく存在感と魅力があります。行動力とずるさと厚顔無恥、ついでに愛嬌たっぷり。
そうそう。鮫島の息子もよかったです。生まれた孫も鮫島そっくり( だったような?)