というのが第一印象でしたが、いやはや、SAPPHIREのHD6850も本体は巨大です。一瞬ギョッとする。いままで小さなサイズのカードしか扱ったことがないせいでしょうが、この長さで納まるんだろうかと心配したくらいです。
私のPCケースは10数年前に買ったFREEWAYのでかい筐体です。フルタワーとまではいかないけど、ま、大きめのミドルサイズでしょうか。SAPPHIREを入れてみると、けっこうスペースはとるものの、問題なく入ってくれました。最初に電源をテストして、問題ないことが判明してから(狭いスペースで安易に)そのままスロットに刺したりしたので、つい6Pinを付け忘れ。6Pinが接続れさていないカードはマザーにとって「ないも同然」の扱いらしく、ビデオカードはファンが回るだけ、オンボードは通常どおりに稼働。一瞬、ドキっとしました。
ちなみにファンの音は「超静か」というほどでもありません。ただ比較的低音なので邪魔になるほどでもなし。まあまあと言うべきでしょう。
さてさて。実はCOUGARの電源が大問題でした。
奥行きが長くて18cmということはもちろん知っていました。でもケースに余裕はたっぷりあるし、まったく問題ないと楽観していたんだけど・・・意外な落とし穴。
つまり電源スペースの奥17cmあたりを境にして、左右の鉄板に飾りふうの押し型(出っ張り)が始まってたんです。たぶん強度を出すためなんでしょうが、左右数ミリ、幅が狭くなっている。そもそも横スペースは限りなくピッタリできているんで、このたった数ミリ分の出っ張りが邪魔になって、どうしても電源が入らない。つまりケース設計者の考えた最大電源サイズは、せいぜいで17cmだったということ。これ以上大きい電源なんて、ないよな、絶対とFREEWAYは予想した。
いやー、悩みました。無理やり幅を広げようとしても、そこは頑丈なFREEWAYの鉄板。びくともしません。出っ張り部分を押しつぶそうとしても、てんで通用しない。さんざん考えた末、仕方なく安物のブリキ切りを引っ張りだして、堅い鉄板相手にギコギコと奮闘。部分的に切れ目を入れて、その部分だけ曲げて少し押し広げようという計画です。はい、簡単じゃありません。脂汗ながして格闘しました。
で、写真のように無様な格好ですが、なんとか幅を拡大。この部分だけ拡がってみっともないし、多少の強度は落ちたでしょうが、ま、外板をはめこんでしまうと特に問題はないようです。やれやれ。
なんとか入りました。横スペースもキチキチではなく、少し余裕もできたので、電源を締めつけることもなさそうです。ほんと、やれやれ。
さて、COUGARの蛇腹ケーブル、これは扱いにくい。ある程度柔らかいので取り回しはできるけど、なんというか、ボリウムがあるんです。おまけにコネクタ大盤振る舞いの思想か、ケーブルがけっこう長いです。必死になってまとめても、それでも多い。12V系統をなるべく多く分散しようとして、結局プラグインを3カ所使いましたが、もう十分という感じ。使わない予備ケーブルがまだ3本以上はあるでしょう。
600Wでこれです。800Wや900Wはもっとケーブル数が多いらしい。しまっておくだけでも大変でしょうね。
そうそう。いかにも趣味の悪そうなデザインや色合い、実際に見ると案外いいです。見方によっては高級感とも受け取れるかもしれない。
とかなんとか。とりあえずビデオカードと電源は完了。あとはCPU、マザー、メモリですが、数カ月先の話ですね。また少しずつヘソクリを貯めないといけない。
今回の支出(ツクモネット)
■Cougar GX 600 (HEC-GX600) 6,980円
■SAPPHIRE HD6850 1G GDDR5 12,739円
■着払い 525円