★★★ 新潮社
もちろん再読。少なくとも4~5回目になると思います。
読むものがなくて、ふと本棚から抜き出して中巻の途中、のっぽの韓信のあたりから読み出し、そのまま虞姫、四面楚歌まで進み、それから上巻の最初からという変則読みです。
人間が単純なせいか、やはり上巻はあまり面白くないです。英雄・豪傑・能臣が生き生きと動き出さないとやはり感動が薄い。そうそう、上巻では項羽の叔父の項梁とか、范増がいいです。范増じいさん、歳くってるとは思っていたけど、デビューの頃すでに七十翁とは知らんかった。それから失脚するまでせいぜい6年ですか。短いけれども充実した老後だった。
大騒ぎのキッカケとなる陳勝・呉広の乱が紀元前210年頃、范増の死んだのが204年頃、垓下の戦いが紀元前202年だそうです。
「死のロングウォーク」リチャード・バックマン(スティーヴン・キング)
★★★ 扶桑社ミステリー文庫
これも暇つぶしに再読。ん、再々々読くらいかな。
ストーリーはもちろん「100人の少年がひたすら歩く。時速4マイルを下回るとイエローカード。レッドカードになると銃殺。99人が消えるまで継続」というものです。
それにしてもこの小説を学生時代に書いたというのが凄い。若いお兄さんの書ける小説じゃないです。大きな設定とはともかく、細部がいい。キング独特のじっとりした(センチメンタルになる手前、ちょっと乾いてる)情緒ですね。
今日は首都圏も雪。たいした積雪ではないですが、まだやみません。