★★★ 連合出版
何巻もあるシリーズのようですが、借り出したのは別巻の1 2 3。
中国文学に造詣のふかいエッセイストというのが肩書のようです。週刊文春で連載したらしいですが、なぜかこの別巻は文春ではない。いろいろ事情があるんですかね。
読んでいくうちにわかります。これだけ周囲を斬りまくってたら、敵もうんとこさ作ってるだろうなあ。政治的な配慮なんかなしで、人だろうが出版社だろうが、ちょっと感心すると褒める。アホが!と思うと容赦なくけなす。けなされた人はかなりムカッとくる。
内容は非常にもっともなことばかり。テーマは漢字、漢文などが主で、たとえば別巻3では漢字検定をメチャクチャに馬鹿にしています。なんであんなアホらしい問題をつくってるんだ? よく漢字を知らないアルバイトが適当に問題作成してるんじゃないか?
ウィットにも富んでいるし、たいていは「ごもっとも」な指摘ばかりですが、ただ、なんせ本人も認めているように「重箱のスミを突っつくのが大好き」なので、内容によっては少し疲れます。