★★ 東京創元社
この人の本は、つい先日「オイアウエ漂流記」を読みました。その前にもなんか読んでるなあ。えーと「四度目の氷河期」か。けっこう気がきいていて、読後感は悪くない。
で、今回はこの本です。「ハードボイルド・エッグ」の続編みたいな形らしいですね。
ハードボイルド探偵を気取った主人公は、もちろんそれほどタフでもないし、強くもない。依頼もほとんどなくて、たまにくるのは猫や犬の捜索だけ。で、あらわれた美人からの依頼で高級猫の捜索を始める。ロシアンブルーというんですか、そんな品種の猫がいるらしい。助手はハチャメチャで無鉄砲で怖くてボインの若い娘。というか、ガキ娘。
いろいろガタガタしたあげく、ま、一応は決着がつきます。パッピーエンドではないけど、それなりの終わり方。100点は無理ですが、70点か80点。けっこう楽しめました。