莫言がノーベル文学賞をとりましたね。何年も前から候補と言われていたらしいことは知ってましたが、まさか本当に受賞するとは。少し意外でした。
何冊読んだかなあ・・と検索かけてみたら「転生夢現」「白檀の刑」「赤い高粱」「蛙鳴」。「四十一炮」も途中まで読みました。図書館には「豊乳肥臀」もあったはずですが、ずーっと借り出し中らしく、このところ見かけたことがないです。
ノーベル賞に値するかどうかは人それぞれの評価があるでしょうけど、あらためて世界中に知られるようになったことは良かったですね。
ぎりぎり中国政府の政策の枠内ではありますが、でもけっこう批判すべきところは批判している。一人っ子政策批判なんかは、これ、大丈夫なのかな?と心配になるほど。ただし、それ以上は発言しない。つまり『これ以上は言う莫れ』ですか。
農民文学ともいえるし、土俗ユーモア小説ともいえる。幻想小説の要素も非常に濃いですね。そして前衛小説。登場する若いヒロインはみんな前向きで色っぽくてたくましいです。そうそう、欠かせない登場人物である犬もロバも牛も魅力的です。ヘンコテリンでおかしい本が嫌いでないなら、一読をお薦めします。