★ 小学館
てっきり歴史の「IF」ものと思って借りましたが、ちょっと違いました。身もフタもない言い方をすると、著者のお気に入りの人物を登場させて、その人物についてウンチク紹介、その上で著者の言いたいことを展開する。ま、そんなスタイルです。
お気に入りの人物とはロックフェラー、ハワード・ヒューズ、ケネディ、レーガン、ハンニバル、織田信長、シーザー、ソクラテス、コルチャック、ニーチェの10人。
ヤヌシュ・コルチャックという人、知りませんでしたが、孤児たちを見捨てることを拒否して、いっしょにナチスのガス室で殺された。現在の「子供の権利条約」はこのコルチャックたちの運動によって芽が作られたような具合らしいです。
それはともかく。「落合信彦の言い分、持論」はよくわかりましたが、同じ論調の繰り返しも多く、少しヘキエキしました。楽しめる本ではなかったです。といって、深く考えさせられる本というわけでもなかったし。