★★ 講談社
平凡な高校生。才能だけでなく服装もキラキラ眩しい同級生。焦げパンのような元気な女子高生。脅しをかける怖い上級生のお姉様。
狡猾そうで案外やさしい不動産屋。陰険でたよりない女子事務員。奇抜な行動をしているのにそうは思っていない親たち。
よく知りませんが宮部ワールドなんでしょうか。
とある家族がさびれた商店街のボロ写真屋を居抜きで買ってしまって住み始める。古い建物なんで、とうぜん幽霊がでます。手にした写真の中には心霊現象が起きています。素人探偵の活動開始。幼いガキんちょがオシッコたれます。
とかなんとか。高校生たちの交流や感性が細かく描かれてはいるんですが、最後まで絵空事みたいな印象が残って、それが惜しい。小説なんだから、絵空事ではあるんですが。
けっこう面白くは読みましたが、正直、あんまり合いませんでした。残念。