「オール・クリア 1」「オール・クリア 2」 コニー・ウィリス

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★★★ 早川書房

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ようやく読了。

ブラックアウト」でさんざん釣り糸を投げ散らかしたんで、続編の「オール・クリア」でそろそろ謎解きが始まるかと思ったら、いや、なんのなんの。いっそう不確定の網を拡げます。もう訳がわからん。おまけに分冊になってるし。

そうしたイライラを一気に収束させるのが最後の「オール・クリア 2」です。うーん、分冊にする理由はなかったですね。「オール・クリア 1」だけ読んで挫折した読者はまるでアホじゃないか。

翻訳の都合だということはわかりますが、でもたった2カ月のことなら訳了まで我慢すりゃいいじゃないか。そもそも「ブラックアウト」の発売は去年の8月。十分すぎるほど間隔は空いてるんだし。

ご注意
「オール・クリア 1」と「オール・クリア 2」は同時に購入しましょう。強くお薦め。


ブツクサとはもかく。最終巻は一気怒濤の展開でモヤモヤ解消です。なるほどメアリ・ケントやダグラスはやっぱりそうだった。アーネストもまあだいたい想像通り。でもセントポール駅から出てきた男はまさかまさか・・・・。

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大英帝国最強の秘密兵器ともいうべき悪たれホドビン姉弟、やはり最後まで大活躍で、相変わらず好きにはなれませんが、少しウルっとします。ただし、ほんの少しだけ です。前はうるさかったコリンに対しても少し同情の気持ちが生まれます。コリンだって「ドゥームズデイ・ブック」に登場の頃は同じようなイラつかせガキンチョ少年でした。

読了はしましたが、複雑怪奇な時系列の錯綜、完全には理解できていません。再読する際にはイベント時系列図でも作成しながらにしようと思います。誰がいつどこへ出発して、どこに着いたのか。そして誰に会ったのか。整理が必要ですね。

結局薬局郵便局で、このシリーズ、3巻をぜんぶ買う羽目になってしまった。ま、いいけど。