「揺れる大国 プーチンのロシア」NHK取材班

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★ NHK出版

先日読んだ「シベリアの旅」でロシアの現状に興味を持ち、これを借り出し。今のロシアについてはプーチンがおっかなそう・・という以外、ほとんど何も知らないし。

本棚にはいろいろ本が並んでましたが、結果的にいちばん読みやすそうなNHK本になりました。うーん、結果としてはちょっと失敗だったかな。悪くはないんだけど、どうしても掘り下げが浅い。

個人レベル、庶民レベルの立ち位置から取材・・というコンセプトで。そのためか取材対象が少なすぎて、物足りない。取材も難しかっただろうし、NHKの看板を背負ってるんで、あんまり突っ込むこともできない。

ちなみにこの本の章タイトルは「プーチンのリスト」「失われし人々の祈り」「グルジアの苦悩」「プーチンの子どもたち」。プーチンの国家資本主義攻勢下で苦悩する起業家、政府の後押しを受けたロシア正教の大復活、ロシアとNATOの間で苦悶する元ソ連邦の小国家、プーチンが力を入れている青少年向けの軍人養成校がテーマですね。

読まないよりはよかった。少し知識も増えた。でも「いい本を読んだ」「そうだったのか!」という驚きや満足感はなかったです。