
貴志祐介はこれで何冊目かな。みんな面白いです。
今回は密室殺人もの。ビル最上階にある社長室で死体がみつかる。窓は完全防弾ガラス。直通エレベータは暗証番号を知らないと動かない。階段からフロアへのドアは鍵がかかっている。もちろん防犯ビデオは稼働しているし、社長室への通路脇には秘書が控えている。
怪しげな人物はいっぱいいるのに、肝心の凶器は発見できない。殺した方法もわからない。美人弁護士と怪しい防犯ショップ店長のコンビが推理を重ねては失敗し、失敗し、ついに・・・。
トリックはかなりよく考えられています。またこの作家の特徴ですが、細かい部分がなんとも具体的。細かすぎるくらいに詳細。「え? それは無理だろ」というところが非常に少ない。
探偵役の防犯コンサルタント榎本というキャラもいいですね。ちょっとした悪党。頭がキレて冷静で、美人にはちょっと弱い。住居侵入も辞さないし、機会があれば金品をちょろまかす。
たぶん再読はしないでしょうが、通読、楽しめる本でした。