正月の客人が一本下げてきてくれました。北鹿という酒造の北秋田大吟醸です。あとで調べてみたら秋田ナンバーワンの受賞歴を誇る蔵元だそうです。ふーん。
大吟醸というんですから、燗をするわけにはいきません。もちろん冷や。なるほど、香りが高くてフルーティ。ちょっと香りすぎるかな。フルーティすぎる。甘すぎる・・・。
正直、どうなんでしょう。残った分を早く片づけようと、せっせと飲みました。
冷やって、どうもトラウマがあります。大昔、アホな若僧だったころ(いまでも十分アホですが)冷や酒をいい気になって飲みすぎて胃炎でのたうちまわったことがある。劇症の胃炎。3日間なにも食べられませんでした。ヨロヨロと医者へいっても「水か茶を飲め」と言われる。でもその水や茶が飲めない。そう説明すると白髪の医者が怒る「お茶を飲めないなんてことはない。飲めます」
そう言われてもねぇ。胃が受け付けないんですけど。ひどい話。
で、ようやく北秋田が片づいたので、つぎはやはり貰い物の極上黒松剣菱。こっちは立派な化粧箱入りです。毎年いただいてるんで美味しいのは知ってるんですが、ただ飲んでいると少しつらくなる。なんといいますか、角が立ってるとでもいうんでしょうか。ようするに「濃い」という感じ。本当は上品に1合くらい飲むのが適量という感じがします。もちろん燗付けです。決してガブガブ飲むような酒ではない。
美味しいけど、この酒も飲みきるとホッとするのが常です。
そして頂き物が終わると、ようやく常備の白鹿淡麗辛口。安物です。3Lパックがスーパーで1300円弱くらい。安物ではあるんですが、飲みやすいお酒です。あまり厭味がない。料理にも惜しげなく使える。ここ10年以上、ずーっとこれを買っています。体内のγGTPはほとんどこの白鹿で構成されている感じです。
このあたりになると、さすがに日本酒に飽きてくるのがパターンです。ケースバイケースで芋焼酎とかビールとかに切り換え。時折はワインとかウイスキーとか。だいたい年間通して日本酒・ビール・焼酎が主なローテーションになっていますね。
毎日のことですからたいした量は飲んでいませんが、でも晩酌は楽しみです。で、いつも医師に叱られる。運動しろ。酒を控えろ。できればタバコも減らせ。禁煙しろ。
はい。わかってるんですけどね。