子供時代をずいぶんじっくりやってるんですね。ずいぶんテンポが遅いような気もしますが、中身は充実してるんで、ま、退屈にはならない。桔梗の色を心で見るとか、ちょっとコジツケみたいなエピソードもありました。なんとか無事に納まってる範囲でしょう。
梵天丸はボケーッとした顔して、あいかわらず母を求め続けています。
原田芳雄の最上義光。いかにも品なくギラギラしたワルという感じでほんと、素晴らしい。うん。謀叛おこした弟との対面シーンなんかも悪くないです。こういう対決シーン、今の大河でもしょっちゅうあるはずですが、なぜかあんまり面白くない。作り物感とでもいうか。何が違っているんだろう。
そうそう。いかりや長介の鬼庭左月と神山繁の遠藤基信。重臣二人がこんなコミックシーンを演じていたとは知らなかった。ゴソゴソと側妾の相談したり(大事なことですわな)、先代主君の子供の数を数えてみたり(どうでもいいことですわな)、ほとんど掛け合い漫才。でも達者な役者が真面目にやってるんで、安心して笑える。竹下景子も初々しい芝居が可愛かったですね。
なんか褒めてばっかり。重臣たちが談合しているところに奥方が乱入したシーンでは、もちろん亭主に厳しく叱られます。もし叱らなかったら亭主の立場がない。当然のことなんですが、最近の大河ではそれが当然じゃなくなってるんで、ホッとしました。
追記。
ドラマの冒頭シーン、いいですね。霧の中から騎馬武者が進んできて、天から光が差す。で政宗が「攻撃!」とかなんとか吠えます。すごい迫力。声は聞こえないけど、映像を見ているだけで大音声ということがわかる。味のある、エネルギッシュなシーンです。