4回目でようやく元服。藤次郎政宗。まだ渡辺謙は出ていません。
細かな瑕疵はありますが、あいかわらずいいですね。今回は南の田村から宿老の訪問。見たことのある顔の老人で誰だろう・・と記憶をたどったら、そうか山形勲でした。で、田村の客には伊達の重臣お馴染みの二人(いかりや長介、神山繁)が応接。
用件は田村の姫君(10歳)を元服したばかりの政宗の嫁にどうかという話でした。田村家には跡継ぎがいないので、この結婚で子供が生まれたら養子にほしいという条件。
ただいかにも田舎の嫁取り話で、単刀直入には話しません。仲人口でさんざん姫君の自慢をしてみたり、お世辞を言ったり、伊達側はこの前の贈り物の礼をのべたり。まわりくどくダラダラ進みます。このダラダラ感が素晴らしい。
最近の大河なら、重臣居並ぶところへいきなり先方の使者が侵入してきて、直截に縁談話を提案するのかな。下手すると家来が走ってきて「田村から使者が参りました。縁談とのことでございます」とか大声で叫ぶ。
ほんと、大河の「ご注進!」の取り次ぎは必ずバタバタ走ります。重大事を誰がいようとおかまいなくわめきますね。
田村領三春は米沢(伊達領)の南東、福島県の郡山の近くです。おまけに田村の当主の正室は相馬(伊達の仇敵)だったらしい。もちろん伊達当主の正室は最上(これも仇敵)。このあたり、戦国の親戚関係はえらく複雑です。ほとんどみんな縁戚になる。したがって総領にどこから嫁を迎えるかは非常にデリケートな大問題です。
で、伊達パパの奥方・岩下志麻は小領主である田村からの縁談が気に入らない。せめて最上(奥方の実家)とか大崎(名門です)がいいのに・・と暗い顔です。次は後藤久美子の登場かな。楽しみです。