この回から渡辺謙がフル登場。三浦友和も出てきましたが、予想外に硬派なお芝居をしています。もう少し柔らかい雰囲気かと思い込んでいたので意外。向こうっ気の強い青年武将が似合ってます。
相続の祝賀に訪れた大内なんとかという近隣の小領主、なんか見た記憶あり。こずるそうで、かといって卑屈でもなく、はて誰だろう?と調べたら寺田農でした。なるほど。
でもやっぱり原田芳雄の最上義光ですね。仮病を使って見舞いにきたのを謀殺したあと、寝間着のまま縁側で、血刀を肩に便所座りにしゃがみこんでニヤリと笑う。あの演技は絶対に原田芳雄のアイディアでしょう。いかにも悪どい。呪われている。
総じて感じるのは、それぞれの俳優さんが、微妙な演技をすることが許されていること。いまなら説明口調のセリフを必ず言わされるんですが、そうしたセリフなしでも、不満に思っているとか動転しているとかを表現できる。ま、当然ではあるんですが。
視聴者に要求されるレベルが高かったんでしょうかね。それとも今が視聴者をアホ扱いしすぎるんでしょうか。