側室のねこが悪いイタズラをして正室の愛姫はふさぎ込みます。あんな女、成敗して!と頼んでも亭主は煮え切らない。ま、当然ですけど。でも廊下では(わざとジラシながらも)ねこが脇に避けて正室に頭を下げました。それが身分・立場というもの。両方とも一切口をきいてないけど、何を考え何を言おうとしていたかは瞭然。
それに比べると数年前の清盛でしたっけ、璋子(檀れい)と寵姫の得子(松雪)が御所の廊下でぶつかって、なぜか璋子様が譲ったり。そんなバカな・・というシーンでした。結果的に美福門院得子という人物が薄っぺらなキャラクターになってしまってます。
それをいうなら、西行の佐藤義清が国母の首を締めたり、犯人は自分だとなぜか清盛が言い張ったり。あれは意味不明だらけの大河でしたね。ほんと、最近の大河の脚本は劣化しすぎ。天地人も酷かったし、江なんかは話にもならない。
で、政宗の周囲では反乱や謀叛が頻発します。後ろで糸をひいているのは最上。血気にはやって最上を討つ!とわめく若い政宗。なだめようとする老臣たち。怒り狂う岩下志摩。このお東様も本人なりには伊達を思い、政宗のために考えているつもりなんで事態がややこしい。
で、久しぶりに原田芳雄の最上義光が登場しました。うん、やっぱりいいです。まだ若い政宗とは戦国武将として鍛えが違う。奸雄という感じがたっぷりで、特に火鉢でモチを焼いているシーンなんかは最高。最後のほうでモチを放ってましたが、家来に「たべろ」と与えたのかな。セリフの話し方も肩に力が入っていなくて、見応えありました。
ということで予期せぬ南北戦線。伊達は窮地です。これでもう16回ですか。毎週が楽しみです。