独眼竜政宗の再放送 第18回 お東、居座る

あいかわらず四方八方に敵を作って戦っている政宗、とりあえず南の芦名連合と相対しているもののかなりの劣勢です。ほんとうは撤退したほうがいいんだけど。

で、なんとか北の最上と和睦ができないかと思案。最上と休戦協定をむすべれば、引き当てていた兵を南に振り向けることもできる。うん、いい考えだ。

で、母親に調停を依頼します。頼まれたお東さま、ホクホクお喜び。息子と実家は仲良くしてもらわないとね。

以後は伊達と最上の和睦交渉ですが、いやー、これもよかった。すんなりは決まりません。両方の思惑があるんで押したり引いたりこじれたり。軍師がのりこんで「天下のためですぞ」とか殺し文句で恫喝するとすぐ納得する最近とは違います。

お東さまと義光、妹と兄の話し合いもなかなかでした。こっちも恫喝したりおだてたり理屈をたてたり泣き落としに出たり。交渉ごとって、そう簡単に決まるもんじゃないですよね。

そうそう。湯浴みの最中の刺客。駆けつけた小姓役の少年(文七郎?)がマゴマゴしてるのがリアルでしたね。刺客を切ろうとしてるんだけど、殿と敵が格闘してるんで体がすぐ入れ代わって決心できない。下手にやると殿を切ってしまいそうで・・。役に立たなくて、よかったです。

dokuganryu2014.jpg最後。捕虜の泉田重光引き渡しのシーンも良質。両軍がきちんと礼儀を守っていて、なおかつしっかり用心を怠らない。最上の使者団が去りぎわに立ち止まって、きちんと立礼したのもよござんした。そもそも礼儀って、こうした(基本的に仲よくない)人や集団の間の安全保障行動プロトコルなんでしょうね。礼を守っている人を侮辱したり殺したりするのは最悪。爪弾きになったんでしょう、きっと。