NHKスペシャル。再放送があったので録画。こうした番組、気が重いですが、でも縁があったらやはり見ておかないといけない。
うーむ。ペリリューという島、知りませんでした。ま、もともと大戦についての知識がたいしてあるわけでもない。ポツダム宣言受諾後の千島占守島の戦闘だって、ほんの数年前、浅田次郎の小説を読むまで知りませんでした。やっぱ、ソ連ってのは好かん国です。
親戚にシベリア抑留者はいなかったけど、子供の頃はラジオから流れる舞鶴帰還者情報をよく聞きました。細かいことは理解していませんでしたが、厳粛に聞くべきものという程度の感覚はあった気がします。同じように李承晩ラインでの漁船拿捕関連ニュースなどもよく流れていましたね。
で、今回のペリリュー戦。兵士の狂気とか戦闘の悲惨さ、作戦の無意味さなどはともかく、純粋に知らなかったことが二つ。ひとつは、万歳突撃をしなかったこと。そしてこれを契機にして米軍の戦闘方法が変化したこと。火炎放射器とかナパーム弾なんかを多量に使用する、いわば害虫ローラー駆除方式です。硫黄島や沖縄戦につながった。
ちょっと恥ずかしいですが火炎放射器の射程距離。ずーっと15mとか20m程度と思い込んでいました。そうか、100m先の洞窟に放射できたのか。凶悪、最強。完全に安全地帯から炎の放水・・・じゃなくて放炎。焼き殺される兵士たちが人間ではなく、いっそうゴギブリのように見えてくる。1万人の関東軍精鋭部隊はほぼ全滅し、最後まで戦い続けた兵士は34名(昭和22年まで戦った)。Wikiによると捕虜の数も202名。負傷とか昏倒で捕虜というのもあるはずで、べらぼうに少ないです。
これでもかなり抑えた放映内容なんでしょうね。気分は悪いですが、でも見ておいてよかったです。