「ラ・ロシュフーコー公爵傳説」を読んでいます

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Rochefoucauld.jpg涼しくなったので、堀田善衛さんの「ラ・ロシュフーコー公爵傳説」。ちびちび惜しみながら読んでいます。なんとなく既読のような気がしていましたが、まったく記憶なし。

フランス西南部。初代の土着豪族フーコー殿がラ・ロシュ(岩の意)に城砦を築き、付近に勢力を伸ばすあたりから始まって、やがて跡取りがフランソワを襲名するようになる。ちなみに語り手はフランソワ六世です。ラ・ロシュフーコー公爵フランソワ六世。

ずーっと代々フランソワが続いて、カトリックとプロテスタントの泥沼抗争。いまようやくリシュリューが登場したあたりです。三銃士も参戦したラ・ロシェル包囲戦も勝利。このあたりで確かミラディが毒ワインを送ったのかな。そんなエピソードがあったような。

サーッと読めば読めそうですが、夕食前のひととき、なるべくゆっくりページをめくっています。新しいページを繰るたびにパリッとかすかな音がする。至福の時間ですね。