国替えで、おまけに領地は減って、伊達の内情は大変だったでしょう。家来衆の不満はけっこう溜まっていたはず。誇りを傷つけられれば主君に背く可能性だって多少はある。
実際、理由は不明ですがこの伊達成実、そのうち出奔します。そういえば片倉小十郎も若いころに伊達家を離脱しようとしたことがある。家康の近臣本多正信なんかは完全に主君に敵対した。そういう時代というか空気だったんでしょうね。家来は何がなんでも無条件忠義・・というわけではない。
で、太閤となった秀吉はまたぞろ下半身の悪い虫が起きて、美人で聞こえた伊達の御内儀にも手を出そうとする。狐憑きですか。面白い口実を考えたもんです。結局は側室が身代わり。身代わりになってこの側室はラッキーだっだのかアンランキーだったのか。秀吉って、手をつけた女性の面倒をけっこうみていたような気もします。飽きたらどこかの公家の後妻にでも世話したりして。
で、狐憑きの一件で喜多さんはいなくなりました。ドラマの設定はともかく実際の年齢をWikiで調べてみたら、文禄の役当時で政宗は26歳。うーん、若いです。
本物の片倉喜多は55歳くらい。55歳で京から仙台まで歩いて帰るのは大変だっただろうなあ。ただし本当に歩いて戻ったのか駕籠に乗っていったかは不明です。