実際に五大老や北政所や淀の方、秀頼、おまけに三成にまで囲まれて秀吉が死んだかどうかはかなり疑問ですが(というより、間違いなく嘘)、ま、お芝居としては面白かったです。
愁嘆場(というか猿芝居)の間、傍らには祐筆のような渋い役人が冷静に控えている。もうろく秀吉がなんかブツブツ言うたびにメモをサラサラ。そりゃそうだ。こうした面々が何を言ったか何を約束したかは非常に大切なことです。超重要閣議の議事録ですわな。細かい部分を省略しないのがこのドラマのいいところです。祐筆の役者も背筋がのびて存在感がある。
秀吉臨終の場に政宗がいなかったのはさすが。こんな重要な場面に主役がいないなんて、最近の流れの大河からすると不思議です。ま、当たり前ですけど、
三浦友和、いい男ですね。ちょっと油断すると甘くなりそうな俳優さんでしたが、見事に勇猛果敢な武将を演じている。今回の「太閤の死」ではお世辞たらたら世渡りの政宗にうんざりして
子供をとりあげられて猫御前が怒ります。しょせんは借り腹だなんてあんまりでございます。こんな台詞、いまでは絶対に無理でしょうね。総スカンをくらう。

そういう人からしたら政宗のやり方はいかにも荒っぽくて露骨でがさつに見える。気が合うはずがないです。