今回の中心は婿の忠輝でした。鬱屈してヤケになっている。蟄居させられてからも見張り役人の視線を感じながら庭で刀を振るってうさばらし。真田広之、鍛えたいい体でした。素振りの動きも力がこもっていて迫力満点。こんないい役者だったんだ。
例によってまた政宗の屋敷に五郎八姫が駆け込んできました。亭主の忠輝も五郎八も、常にいきなり座敷に闖入してきます。ま、余計な舞台セットが不要なので、経済的なシナリオではあります。五郎八姫が涙ながらに亭主の助命を嘆願し、でも離縁は嫌よ。こうなると理屈じゃないですね。なぜか母の愛姫までが娘の味方をします。そうやって感情と理性、両方の主張がぶつかり合うと、適当な音楽が流れて、そのままフェードアウト。視聴者は「きっと泣きながら帰ったんだろうな」などと、勝手に解釈してくれます。
そうそう。柳生但馬が真剣白刃取り。ひぇー。このドラマ、非常に完成度の高い脚本と思いますが、でもときどきこんな遊びイベントを盛り込む。最初から柳生の代わりに本多佐渡あたりが側近役ならもっと良かったんですが、ま、仕方ないか。登場人物が増えると主題が散漫にはなります。
