「三国志読本」 宮城谷昌光

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★★ 文藝春秋
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宮城谷昌光の本、何を読んだことがあるのか記憶が定かではないです。大昔、「重耳」が話題になったような気がしますが、これも手にとったことがあったかなあ。うーん。どっちにしても、ちょっと敬遠気味の作家です。

で、どうも大部の三国志が完結して(いつのことじゃ)、刊行されているらしい。興味があるような、ないような。三国志演義ではなく、史書のほうの三国志を元にしているので、当然のことながら主役は曹操。ただ本人の弁によると曹操の祖父の話から書いているようです。かなり遠大です。

曹操、けっこう好きです。詩がいいですねえ。当然のことながら劉備は好かん。関羽もあんまりだし、もちろん張飛は嫌い。

それはともかく、三国志が完結してホッとした著者が経緯をいろいろ解説したり、対談したり。対談相手に吉川晃司や江夏がいたのには驚きました。考えてみれば、こうした人が歴史マニアであっても不思議はないんだけど。

白川静とも対談しています。この人の字書、ちょっと興味があるんですよね。読み物としても楽しめるかもしれない。気になって調べてみたら、字書三部作「字統」「字訓」「字通」は普及版でも6000円から1万円でした。さすがに高価です。買い込んだって、結局は本棚に放置だろうな、きっと。

そうそう、別件ですが、もし中国の歴史に興味があるうよなら「史記」と「春秋左氏伝」から読んだらどうかと提唱しています。ついでにもし可能なら「赤壁賦」くらいは暗唱したい。あははは。

でも「春秋左氏伝」くらいは借り出してみようかな。チラッとも読んだことがないので。