六兵衛の素性 余計なお世話

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読書ジャンルで書いた「黒書院の六兵衛」ですが、以下は余計なお世話、蛇足の謎解き。謎のままのほうがいい人は無視してください。

・・・・・・。

小説では最後まで素性のはっきりしない的矢六兵衛です。謎のままでもかまわないものの、でもこんな奇妙な人間が実在する可能性はあっただだうか。もし実在したとしたら、どんな境遇の人間か。
壊れ豆腐の頭をしぼって考えてみました。

六兵衛、育ちもいいし礼儀をわきまえている。文武両道に長けていて幕府に愚直な忠勤をつくす。顔を知られていない。ここまではクリアする条件としてさほど大変ではありません。ごく稀にはそんな武士がいても不思議はないです。ところがなぜか金がある。数千両をポンと用意するだけの資産がある。ここが不思議。おまけに夫婦そろって手が荒れている。うんうん。こうなるとありきたりじゃないです。

どうも浅草弾左衛門絡みしか思い当たりません。可能性としては、弾左衛門に可愛がられて養子になった男とか。なんなら婿養子でもいい。金はある。武士になりたい。徳川家に忠義をつくす。うん、これならけっこう可能性がありそうです。

浅草弾左衛門を知らない人は、てきとうにググッてみてください。ググッてから「知るんじゃなかった」と後悔しても責任は持てません。