ちょっと前、連続ドラマでやっていました。主人公は菅田将暉で、ちょっとカッコよすぎるのが難ですが、そこそこ面白かったです。
小説のほうは、ほぼテレビドラマ通り。ただしエピソードの受け持ちは分散していて、登場人物が多い。中学から大学までのお話しなんで、そりゃ登場人物は多くなります。たとえば殴られて路上に転がってるいたのを高校時代にちょっと好きだった女の子が偶然みかけて助けるなんてハプニングは発生しません。現実の交流なんて、あっさりしているのが普通です。別れたら、もうそれっきり。
というわけで次から次へと友人ができ、ちょっとしたエピソードがあって別れ、また新しい出会いがあり、昼も夜もアルバイトしすぎて肝臓悪くして倒れる。長崎へ戻って宮崎康平に曲を聴いてもらって、長崎新聞と長崎放送に紹介してもらう。ここで小説は終わります。実際の経緯は、みんな知ってることですから。
けっこう楽しんで読めました。才能あって、自慢こきで、挫折の連続。肩の凝らない青春記でした。