何かでこんな本があると知り、図書館で探してみたらありました。借出して一読。
岡田茉莉子がとくに好きというわけではありません。ちょっとバタくさいというか、きつそうというか、あの頃だったら(何十年前か)どちらかというと若尾文子のほうが好きだった。今となってはどっちもどっちですが。気になって調べてみたら、岡田茉莉子は東宝、若尾文子は大映のニューフェースとしてデビュー。同時期です。1951年。昭和26年か。
ちなみにこの自伝、いろんな監督や俳優の話が出てきますが、共演したこともある若尾文子についての言及はあまりありません。関心がなかったのか嫌いだったのか、それは不明。
えーと、何か感想を書こうと思ったんですが、何もなし。比較的坦々とした、しかし詳細な自伝です。たぶん、出た映画をほとんど網羅している。個性があって、意志が強くて、強烈なプライドをもった女優。
「自分で数年かけて書いた」と本人は言ってるようで、本当かもしれません。プロのゴーストが書いたらもう少し面白く盛り上げている。残念ながら高峰秀子とか岸惠子のような才気あるものではないです。資料本のような雰囲気もありました。