ピーターの法則

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売り場で対応してくれる店員は、なぜかみんな役にたちません。1人くらい商品知識があって気の利いた店員がいてもいいのに、なぜかいない。

理由は明白で、有能な店員(社員、工員)はすぐ引き上げられて出世してしまうからです。そんなら主任や係長なら有能かというと、それも違う。有能な係長はすぐ課長になってしまうからです。また役に立たない店員は出世することことなく、そのままずーっとヒラ店員です。役にたたない主任も同様。そういうわけで、どの階層(レベル)においても、役に立つスタッフはいない。みーんな無能。

この法則、なんという法則かは知りませんがずいぶん前に知って感心したことがあります。核心をついている。組織はすべて役に立たないヒラ社員、主任、課長、部長、重役、そして社長からなる。ま、理屈からすると、有能な社長も少しはいるかもしれないですが、たぶん経団連の理事に選ばれて無能化する。

で、先日読んだ本で、ローレンス・ピーターという人が面白いコメントしていることを知りました。つまり役にたたない連中だけにならないためにはどうしたらいいか。この法則が適用されると社会の損失であると同時に、個人にとっても損です。有能な教授が無能な学部長になっても、なにも良いことはない。給与は少し増えるでしょうが仕事は面白くないし周囲からは無能扱いされる。

方法は「セーブすること」だそうです。つまり能力を発揮しすぎないようにする。ちょっと抑える。論文を10本書ける力があるなら8本にする。そうやって能あるタカが爪を半分隠すことで、自分も幸せになるし社会にも損失を及ぼさない。

そうか。このピーター博士が発見した法則だったんだ。ごくシンプルに表現すると「人はバカになるまで出世し続ける」ということらしいです。