八百屋お七の墓

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なにやらの用で家人が目黒雅叙園へいったのですが、そこで近くの寺に八百屋お七の墓があるとかなんとか。たしかお七が寺小姓(たぶん)の吉三に会ったのが本郷駒込吉祥寺。お七吉三は昔の春歌にもあって調子がいいので「所は駒込吉祥寺」という部分だけは記憶に残っていました。お七と吉三が寺の座敷で乳繰り合うとかいう唄です。でも本郷と目黒じゃけっこう離れてるなあ。

その後、八百屋お七じゃなくて吉三の墓らしいと修正が入りましたが、あの火事のあと吉三がどうなったのか知らない。ちょっと気になって調べてみました。ネット時代、こうしたことを調べるのは非常に簡単です。

Wikiによると吉三は責任感じたのか目黒明王院にて剃髪。坊主になった。悟り澄まして荒行やって名僧知識とうたわれた西運上人。で、経緯は知りませんが目黒大円寺に「お七地蔵」ってのを作ったらしい。本人の木像もあるらしい。ふーん。

八百屋お七ときいて、駒込吉祥寺と同時に思い出したのが「本所回向院」。なんか関係があったよう気がする。ひょっとして振袖火事をおこした火元かな。うん。

これも違いました。涙のしみこんだ因縁の振り袖を焼いて火事を出したのはやはり本郷の「本妙寺」。そうそう。「妙」の字で想像つくように法華宗のお寺です。本郷という土地、大火事になりやすいんでしょうかね。で、振袖火事=明暦の大火。舟で死体を運んで埋葬したのが本所回向院だそうです。なるほど。

いろんな出来事やら寺の名前がみーんなゴッチャになってる。ちなみにお七の墓は実家近くの白山円乗寺。ほかの寺にも地蔵とかいろいろ縁のものがあるようです。